上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
今朝見た夢。長文です。

これは途中から視点が変わる。まずは、主人公その1の女性の視点からスタート。

私には5つ上の恋人がいる。
けれど、恋人にも、恋人がいる。
なんのことはない、私が彼を好きになったとき、既に彼には遠距離恋愛中の彼女がいただけのことだ。
遠距離だから、日頃は彼女の気配は何もない。話題に上らない限り、いないのと同じだ。
彼を好きになってから彼女の存在を知ったので、今さら『好きにならなかった』ことにはできなかったのだ。
彼が、私だけの彼になればいいなとは思うが、策略を巡らせて奪うようなめんどくさいことができる性格でもないし、『彼女がいる人を好きになった不幸』に酔うような性格でもないので、普通の恋人同士のように、普通に恋愛している。
いつもは。

でも、今週末は違う。
彼は数ヵ月に一度の逢瀬に行っているのだ。
分かっていることだから、それは構わない。
彼と会わない週末もあるのだから、それ自体は構わない。
ただ、彼女に会いに行くときの、彼の申し訳なさそうな顔を見るのが辛い。
どうしてそんな顔をするのだろう。
そんな顔をしないでほしい。

私は、「彼女と別れてほしい」とも言ったことはないし、彼女のことを話題にすることもしない。
「彼女のところに行かないで」と言ったこともないのに。
彼は、私にどうしてほしいのだろう。

ここで、彼女の後輩男子に視点がチェンジ。

今夜、思い切って先輩を誘ってみた。
アイツが彼女に会いに行くと聞いたから。
ダメ元で誘ってみたけど、案外あっさりオーケーされた。
…男として見られてないだけかな。

先輩はいつも厳しくて、クールで、口数も少なくて、無愛想で、そんなに美人じゃないけど、でも、なんだか気になる女性だ。
後輩の中では「あの人って怖いよね」という奴もいる。
「あの人が、あの先輩と付き合ってるなんて信じられないよな。しかも、二股の片っ方だろ?俺ならもっとかわいい女子と浮気するな、どうせなら(笑)」

なんでみんな分からないんだろう。
先輩が、アイツと話すときに見せる、柔らかな笑顔。油断した横顔。
あんな顔するんだ。
あんな顔、させるんだ…。

先輩は今、俺の隣でビールを飲んでいる。
普通の焼鳥屋のカウンターだ。
警戒されるのが怖くて、こんな店を選んだけど…、俺と一緒なら、先輩にはどこでも同じだったかもな。

先輩は何も喋らず、黙々とビールを飲んでいる。
「あの、エビ、食わないんですか」
「え?」
「いや、前、エビ好きだって話してませんでした?食わないから、なんでかなって」
「……エビ好きとか、言ったっけ」
「いや、前にみんなで話してるときに、そんなこと言ってたなって」
「よく覚えてるね」
「…好きじゃなかったですか」
「好きだけど」
「じゃ、冷める前にどうぞ」
「……殻、むけないから」
「え?」
「足のところが、ちょっと」

「へえ、なんか、意外ですね(笑)」
気まずい沈黙の中で、ようやく会話の糸口が見えてほっとして、笑ったと同時に、いつもアイツに殻を剥いてもらっているのだ、ということに気がついた。

ダメ元で誘ってみただけなのに、突然猛烈な嫉妬と、凶暴な感情が沸き上がってきて、俺はビールのジョッキを置いた。
「エビの殻なんて、誰だって剥けますよ」
「え?」
「誰だってできる。俺にだってできる。アイツじゃなきゃできないことじゃない」
「どうしたの突然。…酔ったの(笑)?」
「アイツはいない。彼女に会いに行ったんだ。あなたがいるのに」

ああ、せっかくの夜なのに。
先輩と一度、二人で飲めたら、と思って勇気を出して誘ったのに。
最悪の夜にしてしまった。もう終わりだ。
なんでこんなこと言っちゃったんだろう。

「すみません、でも、」
でも。
「でも、俺なら、先輩を一人にはしないです」
エビ、殻、剥きます、と言って、先輩の皿からエビを取って、殻を剥いた。
怖くて、先輩の顔を見られない。
言ってしまった。一笑に付されるだろうか。

先輩は黙って、ジョッキを持ち上げて、ビールを飲んで、店員を呼んだ。
「すいません、…ビールのお代わりください」

ここで夢は終わり。
ちなみに、関東の方には分からないかもですが、福岡の焼鳥屋には、エビが普通にあります。
頭からしっぽまで、殻つきで塩焼きにして出てきます。
雰囲気は、『戦国焼鳥』系の安い大衆系焼鳥屋でした。(福岡市民にしか分からないw)
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://risuco.blog94.fc2.com/tb.php/3157-ddb8257f
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。