一気にいきます。
長文ですよーー。

朝起きると、雨はやんでいた。
でも、どうせまた降るんだろうなー。雨のダートは憂鬱だ・・・。

とはいえ、「俺は雨だろうが路面がどうだろうが、落ちるときは落ちる。勝つときは勝つ。環境によって特に変わらないからな。そう考えると、他のクルーにマイナスな環境であればあるほど、俺には有利だ!」と言い放つ上原さん。
まあ、確かにそうだ!!
大体、ダートというだけで上原さんは放っておいても速いし完走するし楽しむしなので、コドラとしてはむしろ楽?

みんなからも、「今日は上原さんどう?完走できそう?」 とか、「今日は、上原さんどんな感じ?」 とか聞かれるけれど。
ワタクシ、全く心配してオリマセン!!!
ダートイベントなら、私はひたすら上原さんにいいタイミングで情報を投げるのみ。あとは上原さんが勝手に速く走りますから(笑)

というわけで、スタート前もテンション高め。(今回画像が全くないのでシャフトさんより拝借)
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今回、スパリゾートハワイアンズでリモートサービスがあるので、サービス隊も隣で出発準備。
お手数をおかけします!
ハワイアンズには、今朝自宅を出発したカブトとハルも来る予定。 「せっかくだから、セレモニアルスタートで、かっこいい母の姿を息子に見せたい」  というリクエストに応え、カブトが早朝から走ってきてくれることになったのだ。
まずはがんばってサービスまで走りまーす!!と言いおいて、いざスタート!!


SS1:Nishine(5.29km)
ここは上原さんが一番嫌がっていた、ヌチャヌチャにぬかるんだ道。昨日の夜から「あそこ、嫌だなあ・・・」と言っていたけれど。
「まあ、気負わずに楽しくいきましょう!」
3・・・2・・・・1・・・スタート!!

走ってみると・・・・速い!!(笑)
確かにマシンはあっち行きこっち行きするけど、危なげなこともなく。 あっという間の5キロだった。
速報を見ると、3番手タイム。
しかも、まだまだ本領発揮してなくてこの速さ!!
全く練習してなくて、このマシンにも唐津で乗った程度なのに、本当に・・・上原さんってなんなのよwww
まだまだ上原さんのペースにはなってないし、のびしろは大きい。今日は本当に楽しみだ!

SS2:Tsuruishiyama(11.06)
で。 運命のSS2。
ここは今回一番長いSSで、しかもスピードの乗るエリアがある。個人的に、ここは一番楽しみなSSでもある。
「とりあえず、1本1本しっかり行こう。タイムはまだ気にしないで。いい走りをしよー!」
3・・・2・・・1・・スタート!!

うん、速い!!さっきよりいい感じ。
スタートして2キロをすぎ、ハイスピードエリアに入った。
上原さんの走りが、1段階変わったのを感じる。上原さんの一番いいペース。速いけど、安定してて、危ないようで全く危なくない、あのいつもの走り。
あーー、久しぶりだな、この感じ!!!きたよきたよきたよ!!!!速い!!!
面白いもので、上原さんがいつものスピードになればなるほど、ノートが読みやすくなるし、私の頭の中もクリアになる。
ノートを読みながらラインが見えてくる、あの感じ。きたね!!キタキタ!!!
「5Lブレーキ、アンド 3Rs アンド 3Ls アンド・・・6L 30・・・」

左コーナーを抜け、リヤを流しながら次のコーナーへ向かう途中。
私は次の2つのコーナーを読み上げながら、先のノートに目を走らせていた。
そのとき、インカムから  「ああ、だめだ」 

・・・・え???

顔を上げると、景色がナナメ45度に傾いている。
え??え???

目の前の地面が、どんどん傾いて・・・あれれれえ!!
っという間に天地が逆になり、それからまた転がり・・・バキバキと枝が折れる音を聞きながら、ゆっくりと回転してゆく景色を見つつ、 「やっぱりHANSあるといい気がするなあ」 とか思っていたら、コドラ側を下にして止まった。
な、なんで?? とにかく出ないと。

上原さんがドライバー側のドアを持ち上げてくれ、「押さえとくけん、先に出ろ」 と言ってくれるが、何もかもがどこかに飛んでいってしまって!!
とりあえず、OKサインを持ち、携帯を探すが、ない!!ドアポケットに入れといたのが間違いだった・・・。
あちこちに連絡しなければいけないのに、見つからないのであきらめる。
開口部が狭いので、とりあえずHANSとメットをはずして、ドアと上原さんの間から出る。
「ちょっとごめんね、ぶつかるよ」
「いいから気にするな」
シートやらコンソールを足場にして、まずはドアの外に腕を出す。
メットを先に車外に出しておいて、今度は腕の力だけで体を持ち上げて狭い隙間から、外に出る。
「ちょっとごめんね、出るよ」
「うぐぐぐぐg、シリがあたる、シリがでかいぞ!!」
「ごめんごめん!!次までに小尻体操やっとく!!!」

こんなときにもこんな会話のイケイケ’s・・・。


今回はそんなに下まで落ちたわけでもないので、道まで上がるのは比較的楽だった。(北海道の10m落ちと比較したら何でも楽だが)
「俺は三停板出してからいく、先にあがっといて!」
「わかった、OKサインだしとくね、気をつけて!!」

道に上がると、遠くからエンジン音が聞こえてくる。
急がないと!!
メットをかぶって、緩やかな坂になった道をダッシュ。安全なところに出たとたん、間近でエンジン音が。
手を伸ばしてOKサインを出す。ゼッケン35が走っていった。33と34は行ってしまった後か。

とりあえず1分空くので、もう一度冷静になってOKサインを出す場所を探す。
左コーナー後のストレートだけど、ストレートは狭くて、とても立てる場所はない。コーナー出口イン側が良いが、イン側も狭い上に、すぐ後ろが有刺鉄線で、何かがあったときに逃げようがなく危険。
結局、コーナー出口にあった少し広い場所しかなさそうだ。
アウト側で見えにくいと思うので、なるべく先の方に立ち、腕を伸ばしてOKサインを提示することに。

ゼッケン37が通過したあたりで上原さんが戻ってきて、三停板を2枚設置。念のため、さらに3台ほどにOKサインを提示。
5台以上にOKサインを出したが、競技もストップされないようなので、情報はオフィシャルに届いたのだと判断して、傘をさして安全な場所へ移動。

しかし後々わかるが、実は私たちが思っていたのと全く違う展開だった・・・。


上原さんが携帯を持っていたので連絡を試みるが、圏外なのでどうしようもなし。
まあ、クルーの安否はオフィシャルからサービスに行くだろうから大丈夫だろう。(これも全く予想外な展開に)
後続ゼッケンと東日本勢の走りを見ながら、上原さんが何度もつぶやく。
「なんでだ・・・?」

そう。それは私にも疑問だった。
確かに上原さんはとても速かった。ベストを取れる自信もあるくらいに速かった。
でも、それは無理をしていたからでもなく、突っ込みすぎてたわけでもなく。
リヤは流れてたけど、それは結果として当然な程度の流れ方で、無茶な走りをしていたわけではなく、ダートなら当たり前の程度。マシンは上原さんのコントロール下にあった。
だから私は次のコーナーを読みつつ、Gだけでコーナーに入るタイミングを待ちながら、先のノートを見たりしていたのだ。
「ああ、だめだ」 という上原さんの声が聞こえるまで、危ないとはカケラも思っていなかった。
上原さんによると、流れたリヤは右の路肩を走っていたのだが、ずるずると路肩が沈みだし、そのままデミオが傾いていったという・・・。

全車通過して、追い上げの大庭先生が通過。なぜか何度も 「ゼッケン30か」 と聞かれる。 「32です」 と答えるが、なかなか話が通じない。・・・・おかしいな??
ロードブックも何もかも車内で散らばっているので、口頭でリタイヤ届けが可能か聞くとOKとのことだったので、口頭でリタイヤの旨を伝え、ユニックを待つ。
そして、救世主の久野さん登場!!

久野さんは、デミオを見ると 「ふむ」 みたいな言葉をひとつ言って、あっという間に引き上げの準備を進め始めた。
今までいろんなところでユニックのお世話になってきたが、大抵いつも 「うーん・・・」 と言ってしばらく悩み、「ここの林道はまだ使うから、もう1度全車走ってからまた後でね」 みたいなことになり、林道の中で寂しくひもじく夕方まで待つものだったが。
・・・・・あれ、もう引き上げてくださるんですか!? ってくらいにスムーズ!!!

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時間そのものはかかったけれど、引き上げ作業はこれまで見たことないくらいにスムーズで、美しさのようなものも感じてしまった。
そしてわかったこと。
ここの路肩、成人男子が足を踏み込んだだけでズルッと崩れるくらいに緩くなってた・・・・そりゃここ走ったら落ちるわorz

引き上げ後、ユニックに引っ張ってもらいながらSTOPを目指すが、その途中にもゴロゴロリタイヤ車が!!
一緒に押したり引っ張ったりしつつ、ようやくSS2のSTOPに到着。
寒くてひもじくて孤独だった私たちに、オフィシャルの方が温かいお味噌汁やらパンやらコーヒーやらをくれました。神様・・・・!!

それにしても、なんだかおかしい。
STOPに来ても、やはりゼッケン32のリタイヤ情報が入ってないらしい。
「ラジオポイント1も通過してないから何の情報もなくて」 と言われたが、それは立派に(立派に?) 『通過してない=どっかに止まってるか落ちてる』 ってことだと思うのだが???

後から聞いてわかったのだが、実はその頃、ハワイアンズのサービスには続々と競技車が到着していて、上原号が戻ってこないということでシャフトのサービスは大変だったらしい。
HQに問い合わせても 「何もわからない」 「情報がない」 という答えのみで、どうやらどこかのSSでコースアウトしたのだろうけど、乗員が無事かどうか全くわからない。SS1の速報には載っているからSS2でリタイヤしたとして、それからもう1時間以上経っている。
SOSサインも出せず、車内で動けず、そのままこれだけの時間が経っているとしたら・・・と思うと、ぞっとしたらしい。
大桃さんと大意くんがサービスパークを走り回ってくれ、後続ゼッケンの皆さんに「上原飯田組を見たか」と聞きまわってくれたらしい(汗)
そしてようやく、ゼッケン44のコドラのめぐちゃんが 「上原さんと飯田さん、見ました。マシンは見えなかったけど、2人とも自力で立ってました」 と言ってくれ、大桃さんたちはほっとしたとのこと・・・。

後続ゼッケンの中には、「遠くに赤い車が落ちてるのが見えたから、上原さんかな」 と思った人もいたらしいけど、STOPでゼッケン32について何も聞かれなかったので、 「違ったのかな」 と思っていたらしい。
つまり私たちは、またもや誰からも忘れられたまま、林道で助けを待っていたのでした・・・。

来るはずのない母を、サービステントで待つ息子
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結局、STOPに着いてやっと私の携帯を探し出したけれど、やはり圏外で使えず。
久野さんに、「人員だけ拾いにきてください」 と大桃さんに伝言を頼み、雨の中ひたすら助けを待つ。

嗚呼・・・新品のレーシングシューズがorz
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そして・・・・2周目になるSS5が始まった頃、カブトがセレ美で登場───(゜∀゜)───!!!
大意くんの驚異的なナビでたどり着いたらしい。
そして後部座席には、わが息子が・・・。
「セレモニアルスタートで、母のかっこいい姿を見せたい」 と言っていたのに、結局 『林道で泥だらけになって寒さとひもじさに震えて助けを待つみじめな姿』 しか見せられなかったorz
ごめんね、ごめんね・・・!!

そんなこんなで、復帰第2戦はあっという間のリタイヤとなりました。
マシンコントロールのせいではないけど、後から聞くと 「あそこの路肩はヤバイ」 と浩子さんも言っていたので、私の情報収集力不足だったのだと思う。
雨の続く時期は、路肩を走っちゃだめだな。

もっとかっこよく記念撮影したかったのに!!
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結局今回は、『一番きつかったのはレッキだった』 というラリーになってしまいましたorz
あと、今回得た教訓は。
・雨で緩んだ路肩は走ってはいけない
・OKサインのラミネートは、片手で持って崖をあがるので、たためるようにやわらかめが良い
・レーシングスーツは目立つ色が良い
・携帯は肌身離さず持っておくこと
・小さめの、目立つ色の傘と合羽を積んでおこう
・レーシングシューズの防水スプレーは2倍くらいかけると良い

こんな感じ。


・・・・・・・・・・・・リタイヤ後の教訓ばっかりか!!!!


でも、いつもいつも忘れ去られる私たちクルーに必要なのは、「私たち生きてます」 と知らせられることかもしれぬ。
そうじゃないと、大桃さんの寿命が縮む。
あっ、もちろん、「リタイヤしない」 が一番大事ですけどもね!
別にリタイヤしたくてしてるわけじゃないし、平気なわけじゃないんですよ・・・・でも、リタイヤして人前でクサクサしてるのってみっともないじゃないですか。だから笑ってるだけですよ!!
べ、別に強がってるわけじゃないからねっ!


・・・・・・。

はーーーーー。





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