どもりについて、今後誰かの参考になればと思い、書き残すことにしました。
悩み、考え、試行錯誤した経過が必要だと思うので、時系列に分けて少しずつアップします。
日にちは大体このへん、というあたりで設定しています。

-----------------------------------------

3月はじめ頃から、突然ハルがどもり始めた。

最初は、「お、お、おとうさん」くらいだったのが、数日で「お、お、お、お、おおおおお・・・」と続いて、次の2音目が出なくなるように。

「最近ことばの発達がさらに進んだし、きっと話したいことに口が追いつかないんだろう」と思っていた。
ちょうど健康診断で小児科に行ったので、ついでに先生に聞いてみると、きっかけはあるか、と聞かれた。
特に心当たりはなかったので、ないと答えると 「話したいことに言葉が追いつかないのでしょう。吃音はとにかく、放置が一番だとされています。ゆっくり話してごらん、とか深呼吸してから話して、とか、詰まっているときに次の言葉を促すのもだめです。どもることに本人の意識を向けないことが大切で、意識すればするほど、お話することに緊張が強くなってしまいます。普通にしていてください」 ということだった。
私もカブトもそのようにしていたので、そのまま黙って様子を見ていた。

けれど、ハルの様子を見ていると、どうも原因が違う気がしてきた。
うまく説明できないが、カブトも私も注意深く見ていて、これはそうではない、と思ったのだ。
どもり始めてからも、何気なくポンと話を振ると、普通に返ってくる。会話中も言葉につまることはないし、どもらない。独り言や、歌を歌うときにもどもらない。
ハルがどもるのは、自分から何かを発信しようとするときだけ。
一番どもりやすいのは、「おとうさん」「おかあさん」「ハルくん」「行きたい」のように、普段よく使う言葉。特に母音から始まる言葉に多いような気もする。

ある日、ハルの機嫌が悪いことがあり、疲れているのと眠いのとでかなりぐずり、何かを蹴ってわがままを言ったので叱った。
ハルは大泣きして、そして嗚咽しながら、「お、お、お、お、おおおおおおおかあさん、ご、ご、ごごごごごめんなさい」と謝った。そのとき、どもっているときに自分の口を両手で押さえて、どうにかして次の言葉を出そうとするハルを見て、胸がつぶれそうになった。
ハルは苦しんでいる。


これは、お話したいことに口が追いつかないのじゃない。
うまく説明できないが、はっきりとそう思った。


大げさに考えない方が良い。放っておけば、そのうち戻るだろうと思っていた。
けれど、今日のハルを見て分かった。
ハルは苦しんでいる。
「子供がどもる場合、子供にその事実を気づかせないようにしましょう」とどこかに書いてあったが、そんなのおかしい。

だって、3歳児の知能からいえば、自分がどもっていることに気づかないわけはないのだ。


ついこの間まで、普通にお話できていた。もっと難しいことも話せていたし、もっと速いスピードで会話もしていた。
それなのに、言いたいことが話せない。
どうしても、次の言葉が出てこない。
大きな声を出しても、手で口を押さえても、何をしても、うまくできない。
どうしたらいいのかわからない。
ハル自身、そのことに苦しんでいる。


「話したいことに口がついていかないんじゃない?」と誰もがそう言うし、調べてみてもそう書いてあることが多いが、ずっと違和感があった。

そういう場合もあるだろう。実際に、そういう子供もいるだろう。
でも、これは違う。
そうであれば、考えなければ。



長くなりましたので、続きます。







スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://risuco.blog94.fc2.com/tb.php/3019-148f2cf0