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2013.12.06 宇宙船訪問
長文ですが、とても大切な勉強をしてきました。
どうぞお時間のあるときに読んでいただけると嬉しいです。


帰省中に、幼馴染ひできのお母さん(私は子供の頃からママと呼んでいます)たちが運営する、『地球防衛隊バンブー』にお邪魔してきました。
ここは知的障がい者の福祉作業所で、主に竹炭を作る作業をしているらしい。
以前から行きたかったのだけど、今回やっとお邪魔できることに!
屋内施設のトレーラーハウスは銀色で、まるで宇宙船!ハルも興味津々です。
ママは、今日は赤い作業用ツナギで、さらに迫力アップw
ハルに「ほら、昨日もゴハンのとき会ったママ、覚えてるでしょ。実はママはこの宇宙船の船長なんだよ、すごいね」と教えると、「うわあ・・」みたいな、尊敬のまなざしwww


ここは18歳以上の知的障がい者の皆さんが作業をしているところなのだが、皆さんちゃんと私とハルに大きな声で挨拶と自己紹介をしてくれ、さらに「ストレッチ終わりました。走りにいってきます」「帰ってきました。これから着替えてきます」とか、スケジュールを理解して、大きな声で報告して、自分で進めてゆくことにびっくり。
そういうことって、実はできてない成人健常者も多いデスヨ・・・w
作業している横でハルが見ていても、にっこり笑って「これは、竹を切っています^^」とか声をかけてくれて、穏やかな空気の中でそれぞれがきちんとお仕事をしているのが、見ているこちらも気持ちいい。


午前中はメンバーの皆さんが竹炭を作る作業を興味津々に眺め、テーブルで伸び伸びと遊ばせてもらい、ハルはご機嫌。慣れてきた頃に、ちょうどお昼の時間に。
ここでハルにとっての大きな出来事が。


「ハルくんはお昼はこっちの席でね」と勧められた席が気に入らず、「遊んでたこの席でたべる!」と言い張るハル。
でもそこは、バンブーのメンバーの席。
いくら私が説得しても、ハルは頑固に「ここがいい」と言い張る。気持ちは分かる。でも、ここは作業所であり、子供の遊び場ではないので、ハルの我儘を通させるわけにはいかない。
そこでママ船長が、「いいよ、当人同士で解決させよう。これも練習!」

そして、大きなおにいちゃん登場w
「ハルくん、そこどいてください」
「イヤ!」
「・・・・イヤって言ってます」

助けを求められたママ船長は動じず、「私に言わんと。自分たちで解決しなさい」

「ハルくん、そこどいて」
「イヤ!」
「ハルくん、お願い、どいて」
「イヤ!!」
「あのー、イイダハルくんの保護者の方・・・」

突然のご指名に思わず私も立ち上がったが、ママの
「自分たちで解決しなさい!」
の一言で、また2人のやりとりに。

「ハルくん、お願い、どいて?」
「ヤダ!」


・・・繰り返されること10数回。いや、それ以上かw
最後は、ついにハルが折れて、自分から椅子を降りた。

えらい!!・・・と思ったが、シュンとしたハルは俯いたまま、指定された椅子に突っ伏す。
「ハルくん、座れない?お母さん手伝おうか」
黙って首を振るハル。
「どうしたの?」と聞いても動かない。

そして。

「うあああああああーーーーーーっ!!!!!」と絶叫。


びっくりするほどの大声で2度絶叫した後、うわあーーん!!と泣き出した。
・・・・・そうか。すごく悔しくて辛かったんだね。
でも、お母さんに言いつけて「どうにかして」とも言いに来なかったし、おにいちゃんを叩きにいったりもしなかった。
『あの席はおにいちゃんの席だ』と理解して、我儘を言ってもムダなのだと理解して、自分で感情を整理したんだ。
それでやっと、泣いたんだ。
それがよく分かったので、「よくがんばったね、お母さん見てたよ」としっかり抱きしめた。

でもこれでは、今日はみんなとお昼は食べられないだろう。ずっとグズグズだろうから、お昼が終わるのを待って、早々に送ってもらわないといけないかな。
そう思っていたら。
10分ちょっとくらいで自分で顔を上げ、「ごはん、たべる。」
みんなと一緒に手を合わせて、しっかりごはんを食べました!!


ちゃんとママ船長に「おかわりください」も言えたし、「おいしかった、ごちそうさまでした」とちゃんと言えた。
席を移動しなさい、と言われたけれど、それでママ船長やおにいちゃんを嫌いになるでもなく、怖い人だから嫌だ、と思うこともなかった。
・・・つまり、ハルは、『怖い人たちに怒られた』のではなく、『ルールは守らなくてはいけないこと、決まりごとがあること』を理解し、学んだのだ。


正直、ハルがここまで理解できるとは私も思っていなかった。理解はしていても、感情が納得しないだろう、まだ無理だろう、と思っていた。
それは親の勝手な思い込み。

「ママ、ハルがどうしてもここがいいって言うけん、今日だけ特別に座ったらだめ?」
「ママ、ハルが喉かわいたみたいやけん、お水もらうね」
「ハルがおかわりって言いようけん、もらっていい?」
「ハルが宇宙船に入りたがってるけど、入っていい?」

そうやって間に親が入って動くのは、とても簡単。
子供をウロウロさせないでいいし、時間も取らないし、話が早い。
でも。
それは子供が学ぶチャンスを奪うことなのだ。

ただ、どこでもそれができるわけではないのが現実。
混んでるお店や電車の中、順番を待つ人が後ろにいるときに、そういうことはなかなか難しい。
だからこんな風に、学べる場所、待ってくれる人がいる場所は、学べるチャンス。これを逃すのはもったいない。
そう思ったので、今日はハルに全て自分でさせてみた。ら、なんと全て自分でできるではないか!!
「ママ、おみずください」
「ママ、おさらもってきました」
「ママ、うちゅうせんにいってもいい?」
ママ船長はいつもハルが大きな声で伝えられるまで待ってくれて、ちゃんと言えたら、「もちろんいいよ、どうぞ!」と、笑顔で答えてくれました。
自分で言えて、自分に対して返事をもらえて、一人前の扱いを受けたハルは、とても嬉しそうでした。
私が横からフォローしたりしない方が、ハルにとっても嬉しいのだ。


ちなみに、ご存じない方たちのために付け加えると・・・、ママ船長は、外見はティナ・ターナーとダイアナ・ロスを足して2で割ったような人で、見た目も雰囲気も、とにかくものすごいオーラを放っている人です(笑)
そんな人が、作業服のツナギを来ていると、確かになんだか宇宙船の船長に見えてくるw
そんなママ船長を、ハルは最初怖がって、近寄ろうとしなかった。ずっとテーブルの対角線上にいて、避けてたくらい怖がってた(笑)
そこでこのお昼の出来事なので、ハルはもう、ここには居るのは怖くなるかなと思ったのだけど、ハルはちゃんと理解していた。


相手が悪者なのではなくて、守るべきルールは守らなくてはならないこと。


3歳になったばかりで、そんなことが理解できるとは思ってなかった私には、頭を殴られたような衝撃だった。
親が勝手に判断して、子供のチャンスを奪って、可能性を決め付けてはだめですね。
反省です!!

今日は、ママと、自分の息子に教えられました。
子育てにも、自分自身の仕事にも、とてもいい勉強になりました。
ママ、バンブーの皆さん、本当にありがとうございました!!


だいすきなブロッコリーも収穫させてもらったよ!
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