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2013.02.05 別れ
先日の話ですが、とても大好きで尊敬する大切な人が、空へと旅立ってゆかれました。

同じマンションに住んでいた幼馴染のお父さんで、私たちは「パパ」と呼んでいました。
我が家の父は週末もほとんどいなかったので、パパは私たち姉弟を自分の子供と一緒に車に乗せて、やれキャンプだ海水浴だ原のダイエーだと、本当にあちこち連れていってくれました。

裏山から木きれを拾ってきて工作したり、竹で笛を作ってみたり。
今考えると、ノコギリや工具を子供たち・・・例え家族ぐるみのつきあいでも、そういうものを小学生低学年だった私たちにも同じように使わせてくれ、教えてくれたことは、なかなかできないことだと思う。
自分の子供と同じように遊んでくれ、自分の子供と同じように叱ってくれた人。

駐車場の裏、ひんやりした日陰の記憶。
そこだけにぎやかで気温が高く、いつも誰かが怒られたり泣いたりケンカしたり、そしてまた大笑いしたり。

みんなで山にキャンプに行ったとき。
夜中に大雨になり、子供たちを全員テントに入れて、土砂降りの中パパが1人でテントの周りに溝を掘り、なんとかキャンプを続行できるようにしてくれた。
結局、それどころじゃないレベルの大雨になって危険になったので夜中に撤収したのだけれど、「なんとかキャンプをやらせてやりたい」と思ってくれた(当時はそんなパパの気持ちに気づきもせず、子供たちはイベント気分でテントの中で大喜びだったのだが)、パパがシャベルで土を掘る音とテントを叩く雨の音が、今でもはっきりと思い出せる。

パパの車で、大橋純子のテープをかけて、子供たちみんなで大合唱した記憶。
「次の恋が見つかるまで、この部屋で暮らしなさい~♪」と合唱する私たちを、運転席から振り返り「意味がわかって歌いようのかね」と笑った横顔。



私は結婚して福岡から離れ、ずっと疎遠だったのだけど、つい去年、Facebookで再会して、またやり取りするようになり。
「ゆきちゃん、あんた昔から全然かわっとらんね!」
と言われたときの、あのなんともいえない幸せな気持ち。


もっともっと色々話せると思っていた。
もっともっと、色んなことを教えてもらえると思っていた。
もっともっと、歌声を聴けると思っていた。
もっともっと、一緒に笑えるんだと思ってた。



でも、その日は突然きてしまった。

訃報を聞くつい1週間前に、ふと「私たちの親も、パパもママも、もう若いわけではないんだなあ」と思い。「自分の親ではなくても、いつかその日がきたら、必ず帰ろう」と思ったことがありました。
パパがそんなに悪いなんて全く知らなかったから、あれは虫の知らせだったのかもしれません。
そう思っていたのに、いざ現実となると、朝の通勤ラッシュの電車に、まだ2歳のハルと一緒に乗って空港に向かうことはとても困難で、最後のお別れもできなかった。
最後の最後まで、親不孝な娘でした。


こんな話、書くべきかどうか迷っていました。
書いちゃいけない話ではないけれど、私なんかが文章にしたって何の足しにもならないし、誰の悲しみも癒されるわけでもない。

でも。
これを読んでくれた人にも、ちょっと振り返ってほしいなと思って、書くことにしました。

自分の親、お世話になった人、友人。
日々の生活に追われていてなかなか会えないし連絡もとらないけど、誰にでも大切な人って、いると思います。
その人の年齢がいくつであれ、別れのときは突然くるかもしれません。
まだまだ時間がある、と思わずに、そのつながりを大切にしてほしいと思います。

私たち姉弟は、実の両親のほかに、もう1人ずつ、パパとママをもつことができた。
血は繋がっていないけれど、2人の弟と、1人の妹ももつことができた。
そして数え切れないほどの思い出ができた。
それってものすごく幸せなことだと思う。

形は違っても、誰にでもそういう存在や思い出があると思うのです。
そういうものを、大切にしてほしいなと思います。
そして、今いる大切な人とのつながりを、もっともっと大事にして、決して手放してほしくない。
こうして1人、また1人と、年長者(とは限らないですが)が旅立ってゆく中、残ったみんなで手をつないで、共に支えあって、みんなで見送り、そしてまた歩く。

そうしていかないと、老後が寂しいよ!(いきなり話が老後に飛んだw)
飛躍しているようだけれど、人を見送るたびに、そういう思いになるのです。
伝わるかなあ。
難しいかなあ。


うまく伝えられなくてもどかしいんだけど、ちょっと考えてほしいなと思って、この日記を書きました。
ううん、自分の文章の拙さが悔しい。


今でも私の耳には、あの声が響きます。
そしてその人だけの言い方で、「ゆきちゃん、あんたねえ・・・」と今でも言ってくれるのです。
ありがとう。ありがとう。






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