2年半ぶりに復帰した仕事でありますが。

2年半もあれば、私が教えた生徒さんのほとんどはもう退校していたり、あるいはパッと見で分からないくらいに成長していたり。

そこで感じたことが。


トントンと順調に進級していた子は、ほとんどもういない。
上がるところまで上がって退校したのかもしれないけれど。
その反面、なかなか上手くなれなくて、進級もスムーズではなくて、傍目にも「なかなか上達しないし、級も上がらないし、お友達はどんどん進級して、ひとりになってしまったし、・・・もしかして嫌になっていないかな、そのうち辞めたいとか思うかもしれないな」 と心配していたような子が、意外なことにまだ続けていたり。


で、思った。

もしかしたら物事って、「ちょっとやそっとじゃ上手くいかない」ってことの方が、長く楽しく、熱中して続けられるのかもしれない。


何をやっても、すぐに飲み込んで上手くなる人っている。
反対に、何をやっても、すぐには上手くできなくて、なかなか上達しない人もいる。


私たちは、そういうとき、「何をやってもすぐに飲み込んで上達する人」を羨ましいなと思うし、ああなりたいと思う。(と、思う。)

でも、そういう人って、早々にその世界からいなくなる気もする。


私は運動は全般に苦手でうまくないが、なぜか水泳は飲み込みが早かった。
身長のわりに腕が長く、コーチからも「水泳向きの体だ」とも言われた。
弟たちと一緒に入校したスイミングスクールだったが、私だけ、1度か2度進級でひっかかったくらいで、あっという間に特級までいってしまい、やることがなくなった。(かと言って、選手になるほどのセンスはなかったが)

私は水泳は好きだったし、おそらく水泳は私にとって唯一の 『得意なスポーツ』 でもあった。
けれど、水泳を長く続けることはできなかったし、当時そこまでの情熱も持てなかった。


テニスは中学高校と続け、社会人になっても会社のテニス部に所属したりしていたが、これまたなかなか上達しなかった(笑)
でもヘタでも好きだった。全然レギュラーにはなれなかったし、自分でもセンスも技術もなかったと思うけれど、とにかく楽しかった。
今でもテニスは好きだ。いつか息子とテニスできたらいいなと思う。

そして、モータースポーツ。
私は結局、『一発の速さはあるがリタイヤ率が高すぎる』 という点でほとんどAチームに入れなかったが、大学を卒業してもモータースポーツを続けている、福大自動車部の中で数少ない人間のうちの一人だ。
私より速かった人は、山ほどいる。
私より上手かった人も、山ほどいる。

でも、今(今は育児休暇中だけど)も続けているのは、私くらいだ。
続けていたから、九州チャンピオンになれた。
続けていたから、全日本チャンピオンにもなれた。
続けていなかったら、何もなかった。


そして、バイク。
もう、このブログを読んでいただいている方ならご存知と思うが、とても免許が取れないと思っていた。
カブトなんて、私が初めて外周を走ったのを見て、涙をこぼしたくらいだ(笑)
教官すら「奇跡」と呼んではばからなかった私だが、割となかなか、上手く走っていると思う。
というか多分、エストを峠の登りであんなに走らせるのは私くらいのものだと思う。(とカブトが言ってたが、自分でも自信はある)



私は、何事もスムーズにいかなかったことに感謝している。
最近思うが、『好きなこと』 と 『得意なこと』 って、必ずしもイコールではないのだと思う。
『好きなこと』が『得意なこと』だったらとてもいい、と思うけれど、もしかしたらそれは逆なのかもしれない。

苦手だからこそ、『ちょっとした何か』ができることが、成功体験になる。
スムーズにできる人が、たった1回で乗り越えることを、私は何回も何回もに分けて、たくさんの成功体験に変える。
時間はかかるし、根気もいるし、たくさん泣きもする。何度もめげそうになる。でも、その分、できたときの喜びは何倍にもなる。
だからなかなかできなくても、その成功体験が麻薬のように私の心を励まして、長く長く続けられる。


あそこまでいきたい。
あれができるようになりたい。
いつかあの場所に立ちたい。



そういう経験をしたことが、今の私の仕事にプラスになっているのかもしれないし、今もラリーを続けている理由であり、バイクに乗る理由であるのかもしれない。


特にオチもない話で恐縮ですが(笑)、「苦手なものが多いほど、もしかしたら人生は豊かになる。」と思うと、おもしろいですね。











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