ここ数日、子供が母親に殺されたり、遺棄されたりという悲しいニュースが流れている。
それらのニュースについての本当のことはまだ分からないけれども、自分の親に殺されたり、虐待されたりする子供がいるという事実は確かにある。

以前は、「育てられないなら産まなければいいのに」とか思ってた。

でも。

自分に子供ができるとよく分かる。
虐待って、多分、紙一重なんだと思う。


今のわたしには、虐待したり、子供を手にかけたりする気持ちは全く理解できない。
けれど、子育てって本当に大変。

そりゃ大変だってことは知ってた。覚悟もしてた。
今もそのつもりでがんばってる。

でも、実際にやってみて分かることってたくさんある。というより、そういうことばかり。
「忙しい、大変」 その言葉だけで説明できたり、想像できたりすることじゃない。

仕事してたとき、毎日深夜3時まで残業してたりとか、徹夜が続いたりとか、会社の床で寝たりとか、平均睡眠時間が1時間だったりとか。1ヶ月以上、全く休みがないとか。そういう時期があった。
でも、そんな時期と比べても、「あっちのほうが楽だった」 と私は思う。

自分でコントロールできない辛さが、育児にはある。
もちろん、子供はかわいい。育児は大変だけど、決して苦痛じゃない。でも、きれいごとだけではやっていけない。
24時間、365日。母親には休みがない。
会社で仕事してたときは、倒れれば翌日は休めた。でも、母親は休めない。
しかも無給ですよ奥さん!!
三食昼寝つきだなんて・・・誰が言ったのそんなデマ!!!
食いっぱぐれることなんて日常茶飯事。ごはんが温かいうちに食べられることなんて皆無。
昼寝ですって!?子供が寝たら、ソッコーで掃除と夕飯の用意と、離乳食の下ごしらえですよ。
しかも夜だって、授乳のたびに何度も起きる。子供がぐずれば、30分おきに起きることだってざら。

これが毎日続く。


で、体力的にも精神的にも限界が近いときに・・・


夫が育児に無関心。
あるいは、親や親戚からの過干渉。
子供に障害があって、日々の介助にさらに手がかかる。
感受性の強い子供で、とにかく一日中泣く。

etc.etc...
理由はなんでもいい。
とにかく、もういっぱいいっぱいなまでに忙しいときに、あと一押し、誰かの心無い一言や、無理解があれば。

「お腹に赤ちゃんがいますよ」と言われたときのあの気持ち。
苦しい思いをして産んで、やっと会えたときのあの、胸がいっぱいで息もできなかった、あの瞬間。
はじめて笑いかけてくれたときの、心臓を暖かい手でぎゅっと掴まれたような、あの喜び。

そんなことたちを、忘れてしまえるほどの苦しみが、そしてそんなにも大切だった存在を、自分の手でなくしてしまうほど、追い詰められるようなことが、この世にはあるということ。

きっと、そういうことなんだと思う。
もちろん、そうじゃないケースもあるだろうし、理由があっても許されることじゃない。
でも、そこまで追い詰められたことのない私が、あーだこーだと言えないな、と思う。

ただ思う。悲しい、と。
子を手にかけて、嬉しい親はいないと思う。
そして、子供というのは、どんな親であっても、親と一緒にいたいと思うもの。


願わくば。
もう悲しいニュースを聞くことのない日がきますように。






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