踏切の夢を見て、それから二度寝したときに見た夢。

私は友人数人と、テラス席で食事をしている。
友人のうち数人は20代前半の女性。その中に、飯島愛似の愛ちゃんという女性がいる。
愛ちゃんはロングヘアで茶髪、ちょっと水商売風。名前も愛ちゃんだが、服装や髪型も飯島愛を意識している感じ。食事に合わせて私たちはワインも飲んでいるが、愛ちゃんのテーブルに5〜6歳の男の子が座っている。

彼の名前はハタケヤマダイゴくん、というらしい。
漢字で書くと『畑山大悟』。
ダイゴくんは愛ちゃんのことが好きらしいが、子供のくせに愛ちゃんにああだこうだと口出ししてうるさい。
「愛ちゃん、タバコ吸いすぎだよ」
「愛ちゃん、お酒飲みすぎだよ」
いい加減めんどくさくなってきた愛ちゃんは、「もー、夜も遅いしダイゴくん帰りなよ」と言うが、ダイゴくんは「俺は大丈夫、夜は危ないから愛ちゃん送ってあげるから」とか言っている。

そのうちに本気でウザくなってきた模様の愛ちゃん。
「あのさ、ダイゴくん。愛ね、お手洗い行って来るから、席で待っててくれる?」
「うん、待ってるよ」
「愛さ、お化粧とかも直してくるからちょっと長くなるけど。雨とか降ってもここで待てる?」
「俺は平気だよ、いってきなよ」
「そう!じゃあ愛、いってくるね♪」

ニヤニヤしながら愛ちゃんは建物の中に入ってゆく。
入れ替わりに愛ちゃんの友人の男性がダイゴくんのテーブルに座り・・・・・
「なんだお前、ガキのくせになんでこんなとこいんだよ。帰れよ」
「ボクは愛ちゃん待ってるから・・・」
「愛は帰ってこないよ(笑)?」
「帰ってくるよ。僕は待ってるって約束したから・・・」
「あのさ、もうこのテーブルいらないからさ、テーブルも椅子も片付けちゃうからさ、お前どいてよ」
「・・・・・・」

テーブルと椅子を片付けられて、居場所をなくしたダイゴくん。
周りの友人たちはどうなるかと笑って見ているが、ダイゴくんはついにべそをかきだしてしまった。それでもそこを離れないダイゴくん。さすがにかわいそうだ。
「ダイゴくん、ね、おばちゃんね、愛ちゃんのお友達なの。愛ちゃんさ、おトイレから帰ってきたらこっちに多分くると思うからさ、おばちゃんのお隣のこの椅子、空いてるからさ、ダイゴくんここに座って待ってなよ。ね?」
涙をこらえて私の隣に座るダイゴくん。
友人たちはくすくす笑いながら見ている。

でもいつまで経っても愛ちゃんは帰ってこない。
見上げると、建物の2階の窓からこちらを見て笑っている。
誰もダイゴくんの相手をしてあげないので、大人の女性たちの中に一人だけいるダイゴくんは心細そうだ。女性たちは小さな声で「だってウザいんだもん、あれするなこれするなってさー」「そうそう、いちいち口出ししてくんだよねー」「しかも空気読めないし!」「あれじゃ嫌われても当然だって」「一緒にいるこっちにも迷惑」とか言っている。
そりゃそうかもしれないけど・・・・やっぱりかわいそうだ。

「ね、ダイゴくん、ダイゴくんはいつもお休みの日とか何してるの?GWどっか行った?」
「どこも行ってない・・・お友達と遊んでた」
「そうかあー。先生はねえ・・・・あっ、自分のこと先生って言っちゃった(笑) おばちゃんね、いつもプールの先生してるからさ、つい間違っちゃった(笑)ダイゴくんと同じくらいのお友達にも教えてるんだよ」
「プププ、先生だって!自分のこと先生だって!」
「・・・・・・間違っちゃったのよ。ついクセでさ。」
「あはは、自分のこと先生だってー(笑)」

なんだよ。さっきまで泣きそうだったくせに・・・・
「まあいいや、でさ、おばちゃんはね、プールの先生してるんだけどさ。ダイゴくんは泳ぐの好き?」
「俺、泳ぐのチョーうまいよ。楽勝」
「そっかあー。海とかも行くの?」
「別にー。まあ行くけどさ、海でも別に楽勝。プールなんかで習わなくったって泳げるよそんなもん」

・・・・・・・なんだよこいつ。自分の立場わかってんのか?さっきまで泣きそうだったから、こっちが気を遣って話し掛けてんのにさ。
それでもあれこれ話し掛けるが、いちいち上から目線で偉そうな知ったかぶりを言うダイゴくんに周囲はしらけムード。
友人たちは、「そいついっつもそんなだから皆嫌ってるんだよ」という顔でこっちを見ている。
「だから気を遣うだけ損なんだよ」「しょんぼりしてるのもそのときだけ」「自分が嫌われてる理由を気付いてないんだもん」「同情したらバカみるだけ」

・・・・・・・まいったなあ。
ふと上を見ると、愛ちゃんが窓から顔をだして「まだいるの?そいつ」と口パクで言っている。
嫌がられてる自覚のないダイゴくんは帰る気配がない。
「無理だよ、もう降りといでよ」と合図をするが、愛ちゃんは顔をしかめて首を振り、一度建物の中に戻っていった。
また顔を出した愛ちゃんの手には、水の入ったコップが。
笑いながらダイゴくんにかかるように振りかける。・・・・・・・当然私も水びたし(´Д`;)

げらげらと笑い転げる友人たち。
ダイゴくんは何が起きたのか分からない顔でキョロキョロしている。
・・・・・・やっぱりいくらなんても水かけるなんてかわいそうだ。そんなことされたと知ってしまったら、いくらダイゴくんでも傷つくだろう。
「ダイゴくん、今の雨すごかったね!」
「今の、雨??」
「ほら、あの雲さ。小さいけど真っ黒じゃない?だから一瞬しか雨降らなかったんだね、きっと」
「そんなことあるわけないじゃん。ばかじゃない?」
「・・・・・・・だって」
「一瞬だけ雨とか降るわけないじゃん。違うよ!もっと違うのだよ!」
「・・・・・・・・・・じゃあなによ」
「知らない。それにしても愛ちゃん遅いなあ」
2階の窓からは愛ちゃんが顔をだして、「ゆきちゃんにも水かかってゴメンネ」と手を合わせてジェスチャーで謝っている。「で、まだ帰らないの?ソイツ」としかめっ面を作ってみせる。

・・・・・・・・なるほどね。嫌われるにはそこまで嫌われるまでの理由ってのがあるんだわちゃんと。
こいつ何をされても気が付かないんだ。それとなく態度で示しても、平気でその場に居座るんだな。
呼んでもないのに来る。口を開けばいちいちムカつくことを言う。ムカついたからっていじわるすると、自己嫌悪でこっちの気が滅入る。悪かったなと思って優しくすると、またムカつくことを言う。
・・・・いるよなー、こういう人。

しかしなあ。だからってこんな小さい子供じゃなあ。放っておけないしなあ。
ああ、面倒な席に同席してしまった。
正直私はダイゴくんをこっちのテーブルに誘ったことを後悔しはじめている。
でも泣きそうなダイゴくんをそのままにしておくのは自分の気が済まない。
呼んだ以上は気を遣わないわけにもいかない。

ああ・・・・・・・


というところで目が覚めた。
ああ・・・・・・。



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