2010.11.29 カラダの変化
術後に39度の高熱を出してから、猛烈な勢いでむくみだした私のカラダ(汗)
いつも、足の甲や手の甲には血管が浮き出ているのに、それらが一切見えなくなった。(まあ血管が見えないのは貧血のせいもあるが、パンパンにむくんでいた)

足首はボールジョイントみたいに丸くふくらんでるし(怖)、足の甲も足の指もずんぐり。膝の骨も見えなくなるし、太ももに至っては、筆舌に尽くしがたい太さorz
足首を回そうとすると、不思議な感覚が走る。そうかあ、むくみってこういう感じなんだー。

私はあまり新陳代謝が良い体質ではないが、不思議とむくんだことはほとんどない。(よく歩く&あまり水分摂らないからかな?)
しかし、これはすごいぞ。もはや象の足状態ではないか。

病院で買った、医療用ストッキングを履いても改善せず。ハルを抱いて廊下を何往復歩こうともダメ。足を高くして寝ても、マッサージしても、医療用マッサージマシンでマッサージしてもダメ。
先生や看護師さんに相談しても、「まあ、産後はそういうものです。糖とかが出てるわけじゃないのでダイジョウブ」 と、とりあってくれぬ。
ああ、もうあたしは一生象足のままで生きてゆくのか・・・・・と悲しんでいたら。

退院翌日からすごい勢いでむくみが取れはじめ、退院2日目にしてスッキリほぼ元通り!!!
やはり、リハビリ程度の運動じゃだめなのね。
生活するってことは、立ったり座ったりの繰り返し。特に育児は、動く頻度も高くなる。
お布団に寝てるハルを抱いたまま一気に立ったりなど、危なっかしくてもお腹が痛くても、やるしかないことばかり。とても病院で行う、リハビリの運動の比ではない。
やっぱり、むくみを解消するのは運動しかない、と改めて認識。

そして、驚くのが体重!!

産後に量った数値は、妊娠中の3キロちょっと減。ハルが2700グラムだったから、そんなもんか。
これならもう3キロ減らせば、妊娠前に戻せるな・・・と思っていたら!
授乳開始してからみるみる減って、数日で3キロ以上減ってしまった。
母の作る、美味しい食事を食べまくり、しかもお手製おやつまで出てくるし、深夜の授乳ではアーモンドフィッシュもポリポリやっているのに・・・母乳ってすごい栄養くうのね(゜Д゜;)

しかし、子宮は数ヶ月かけて元の大きさ(ニワトリの卵大)に戻るらしいので、まだ私のお腹はふっくら。
体重の問題は解決したが、ここからはトレーニングなしには進まない。
ハルにお外を見せながら、軽いスクワットやステップを踏んだりしつつ、徐々に運動しているが・・・こんなもんじゃなかなか成果は出そうにない。

もう腹筋とか本気スクワットや骨盤ブリッジとかやってもいいのかな??
先生に聞いときゃよかった。





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2010.11.28 親バカな休日
昨日はカブトがお仕事だったので、今日は1日、親バカの日ですw

似たような姿勢でお昼寝したり、ETごっこしたり
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脱力した寝顔は私に似ているような気がする・・・  あと、まつ毛がクルンとなっているのも私似?
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ハルはおむつ換えが嫌いなので、近づくとガード体勢に入ります(汗)
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親バカ覚悟で、もう1枚w
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ああ、タマラン。かわいすぎる。
子供ができたときに必ず親がする行為のひとつ、『一眼レフカメラを買う』 を、ついにやってしまいそうな気がするwww






2010.11.27 目やに
なんと、今日はハルの右目の目やにがひどい。
時間が経つとかたまって、目が開けられないときがある。
こまめに清潔なガーゼで拭っていたが、あまり良くならないので薬局で洗浄綿を買ってきて、それで拭ってみることに。

白目が赤くなったりはしてないので、感染はしてないと分かるのだが、目やにがついてると気にしてハルがさわってしまうので、悪化しないかと心配になる。
病院に電話して、またバカ母と思われるのもなんなので、ウー夫人に電話してみた。
が、「そうねえ・・・感染してないのやったら、洗浄綿でこまめに拭いながら様子見かねえ」 という回答が返ってきたので、ちょっと安心。

もうあれだ。多分すでにバカ母だwww


大人の体なら気にもしないが、まだハルは小さいので、どこまで様子見で良いのかが分からぬ。
バカ母と言われても仕方あるまい。

ちなみに、こまめに洗浄綿で清潔に保っていたら、ひと晩で目やには良くなりましたw
新生児って気を遣うワー。




2010.11.26 へその緒
お昼に、ハルのへその緒が取れた!!

病院からもらった冊子によると、『大体7日~10日でポロッと取れます』 とあるので、まあそんなもんか。
大事に桐箱に入れて、おへそを消毒しておいた。

が。

午後におむつ交換してたら、黄色い膿っぽいのが出て、ちょっとジュクジュクしている。
退院するときに助産師さんから、「そういうことがあったら診察を受けてください」 と言われていたので、病院に電話して聞いてみると 「今から連れてきてください」 とのこと。
なんだ、消毒して様子見でいいのかと思ってたけど、今すぐ来いとは。そんなに大変なことなんだろうか。
慌てて病院に行ってみたら、小児科の先生が一言。

「お母さん、心配しすぎですよ。第1子ですか?」

いや、第1子だけど・・・別にあたしが大慌てして来たわけじゃないんだけど。
消毒でいいと思ってたら、「すぐに来てください」 って言うから来たんだけど(汗)

気がついたら、まるでバカ母扱い受けてるじゃないのYO!!!!∑(゜Д゜;)


まあ、ハルが大丈夫なのであれば別にいいや。
でも、へその緒の消毒ごときで総合病院には来たくなかった。
誰だ、「すぐ来い」 って言ったのは!!!!

まったくもう。ぶつぶつぶつ・・・。





私の友人たちには有名なのであるが、私の母はすごいバイタリティの持ち主。

50歳近くなって始めた習い事から独立し、いつの間にか先生になっているし、しかも 「もっとちゃんとやりたい」 と言って単身海外に渡って現地の師匠に突撃弟子入りするし、さらに数年後には、現地での儀式を受け、正式に師範となった。

「高校までしか出てないのでエイゴは話せません」 と言う割には単身で躊躇なく海外に行くし、旅行かと思ったら、「仕事のオファーが入ったので行ってきた」 とか言うし。
さらに行く先々で友達を作ってくるので、たまに私が実家に帰省しているときにでも、海外からの友人から電話がしょっちゅうかかってくる。
しかも友人は世界各国にいて、どっかの国の 『第○王子』(しかも記念写真では王子にシャッター係をさせるw) とかもいたりして、もうワケワカラン状態。

で、今回も私の育児と家事を手伝うために来てくれたのだが。
到着2日目にしてお向かいの畑の持ち主と友達になり、野菜をもらってきた。

その翌日には 「散歩に行ってくる」 と出かけたかと思ったら、大量の野菜を持って帰ってきて、「あそこの角から曲がった先の畑のヨシダさんと友達になった」 とか言うし(笑)、その翌日には別の畑の持ち主と友達になって大量のほうれん草を持ち帰ってくるし、その日の午後にはまた別の畑からサツマイモ、その翌日にはまた・・・という感じで、毎日ナニカをもらってくるw
気がつけば、「あの道の先の畑の○○さんは、お産して数日後に畑に出て近所の人に怒られたらしい」 とか、 「冷蔵庫にあったお饅頭は、○○さんと畑で食べた」 とか、もう私以上に地域に溶け込んでしまったw

そして今も、母は散歩に出かけていった。
今日は何をもらってくるのであろう・・・。






2010.11.26 ハハノチカラ
新発見!!

ハルは、ばぁば(私の母)のことが大好きらしい。
私やカブトとは目も合わせないことが多いので、「まだよく見えないんだねー」 と言っていたら、ばぁばとはしっかりアイコンタクトを取って、しかも笑顔を交わしているではないか∑(゜Д゜;)

母が、「ハルはよく笑うねー、満面の笑みがかわいい!」 「汽車ポッポ! って言うと喜ぶね」 とか言うので、「またまたぁ、ハルはまだそんなこと分からんって!それお母さんの完全な思い込みやろ!w」 とか思っていたのだが。
本当だった・・・orz


私たちが近くにいても寝てばかりなのに、ばぁばが近づくとパッチリお目目になり・・
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見よ、この満面の笑み!!!!
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しかも、ばぁばが台所で鼻歌を歌っているのを聞くだけでも、ハルは目線を台所に向け、ニッコリ笑顔になるのであった∑(゜Д゜;)
そんなにばぁばが好きなのね・・・。
まだ私やカブトは抱っこするときにも緊張感があるし、ばぁばの腕が気持ち良いんだろうなあ。でもそれ以上に2人を見ていると、なんともいえぬ心の通い合いみたいなものを感じることがある。
きっと気持ちが伝わっているのねー。
母は福岡に住んでいるので、今後は会えても年に1回くらいになると思う。ばぁばと会えずにかわいそうだなと思っていたけど、こんなに通い合うものがあれば、年に1回でも、きっとばぁばのことを忘れないと思う。
ハルのためにも、なるべく福岡に帰ってあげよう。

でも、2人を見ていると・・・嬉しい反面、ちょっとだけジェラシーw

ハル!!!!
お父さんとお母さんにも、その笑顔をちょっとでいいから向けてよ(涙)!!!

「俺なんて・・抱っこしてたら、ハルは俺の肩ごしに、誰もいない壁をじっと見てるんだよ・・・多分、俺たちには見えないナニカが見えてるんだと思う」 by カブト

ハル、妖精さんと遊ぶのもいいけど、私たちともお願いしますw





2010.11.25 いい双子の日
今日は11月25日、『いい双子の日』 。

MFICUの大部屋は8人部屋で、うち4名が双子ちゃんのママであった。
MFICUに入るくらいであるから、皆さん週数がまだ若いのにお腹が張るなどの症状があって、24時間点滴棒と生活を共にするような状態で、それが数週間から数ヶ月続くわけだ。
双子ちゃんのママはお腹も大きいので、起きても苦しい、歩いても苦しい、寝ても苦しい・・・と、皆さん本当に辛そうだった。

その同室の双子ママのうち2名が、本日出産を迎えるのだ。
退院のときにメールアドレスを交換しておいたので、激励のメールを送っておいたら、夕方になって2人から返信が。
2人とも元気な赤ちゃんたちを無事出産したらしい!!
本当に嬉しい!!

さて、我が家では。
カブトがハルの沐浴にチャレンジです。

「はじめてのお風呂がんばって♪」 の弱酸性ビ○レみたいな微笑ましいものには当然ならず、2人して・・いや、ハルを含めて3人して大騒ぎであったw
病院ではハルは沐浴を嫌がらなかったのに・・・やはり自宅のお風呂ではなかなかうまくできぬ。
でも、昨日私が入れたときよりは、ハルはおとなしかったので、徐々に慣れてくれることに期待。


ミルクあげには結構慣れた様子。
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ゲップ出しは苦手なご様子w
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2010.11.24 なんとか一晩
夜泣きが心配だったけど、無事に最初の夜をすごせました(ホッ)
病院でもハルは必要なときしか泣かなかったので、大丈夫かなとは思ってたけど・・・環境も変わったし、病院みたいにいつでも温かいミルクが用意できてるわけじゃないので、ちょっと不安だった。

今のところ授乳サイクルは、私が寝る前・・23:00~24:00に授乳して、次は深夜に授乳。その次はちょうど6:00なので、夜中に起きるのは1度で済む。
上手くいけば2時間くらいはまとめて眠れるけれど、ぐずると1時間ちょっとしか眠れない。

まあ、赤ちゃんはそんなもんなので、いずれ激泣きする日もあるだろうし、寝不足が辛くなる日もくるだろう。
でもまあ、ハルが赤ちゃんでいてくれるのも今だけ。
いずれ嫌でも大きくなってしまうので、今を楽しもうと思う。

しかし・・・粉ミルクも紙オムツもなかった時代の子育てはさぞ大変だったことだろう。
ひどい場合は、夜泣きや激泣きまでも母親のせいにされて、精神的にも辛かったはず。
昼間の家事も、全自動洗濯機や掃除機や湯沸かし器もない時代で、しかもダンナは 『男子厨房に入らず』 とかワケわからんこと言って手伝わんし。

・・・オソロシヤ、私にはとてもそんな環境では生きてゆけぬ。
私はいい時代に生まれました(汗)





今日で、ハルが生まれてちょうど1週間! あっという間だった・・・。
カブトと福岡の母が迎えに来てくれて、ハルを着替えさせて。

まみおさんからお借りした、ベビードレス。女の子用なのでかわいすぎますwww
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術後にお世話になった個室。
静かで景色も良くて、ナースステーションと調乳コーナーにも近くて、いい部屋でした

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同室だった皆さんにご挨拶周りして、いざ退院!!

帰りに、ずっと入院してた西病棟のナースステーションに挨拶に寄った。
いつもいつも退院時に、「次は産むために入院しますね♪産んだら赤ちゃん見てくださいね♪」 と言いながら、毎回緊急入院で舞い戻っていた私orz
ようやくその約束を果たせる日がきた!!

6月からお世話になっているので、看護師の皆さんはとても喜んでくれた。
皆さん交代でハルを抱いてくれる。

「目が!目が!!パパさんそっくり!!」
「きゃー!パパさんと並べて写真撮りたい!!」

皆さんカブトのこともよくご存知なので、大ウケw

検診の帰りにもまた寄る約束をして、病院を後にする。
長い長い入院生活だったけれど、振り返れば楽しかった。とても良い経験ができたと思う。
やっと家に帰れる喜びの中に、少しの寂しさもあるくらい。

さて、これからは自分たちの生活を始めなくちゃ!!


・・・・・で、いきなり大変。
長い入院生活だったので、準備してないものばかり。
オムツや哺乳瓶などの、すぐ必要なものすらない。昨夜突然決まった退院だったので、買いに行くヒマもなかったのだ。

カブトにジャスコに走ってもらい、母にハルのお布団を整えてもらう。
いきなり大変な幕開けですが、母がいてくれるうちに生活を軌道に乗せて、ちゃんと離陸できるようにがんばろう!





夜にドクター・ケンの診察があった。
診察の結果、子宮の状態も良好。今朝の採血結果も良好。炎症の数値が驚くほどにどんどん下がっていて、「下がってるという報告は聞いていたけれど、正直ここまでとは思ってなかった」 らしい。

「で、全て問題ナシなので・・・帰ってもいいよ」

ちょ!!!!w
突然 「帰っていいよ♪」 ってwww


今朝の回診の先生からは、あと2日って言われたばっかりなのですが・・・。
「うん、でも問題は何もないから。あと2日いても、また2日後に採血やるだけだけど。でも数値はもう標準値まで落ちてるから、その必要はないと思いますけど。まだ居たい?」
「帰ります帰ります!帰っていいなら帰ります!で、早く自分たちの生活を始めたいです」
「ですよね。では、明日退院でOKです」

「・・・先生、私いつも退院が決まるのって、前日夜か当日朝なんですけど(笑)」
「そうですね(笑)!でもいいことじゃないですか!」
まあ、いいですけどw


その後、傷のピンを抜いてもらう処置のとき。
「センセー、私、これ観察したんですけど、これって皮膚に刺しこんでるわけじゃないんですね」
「そうですよー」
「これって、寄せて留めてるだけなんですね」
「そうですよ、よく見ましたね。相変わらずよく観察してますね」
「んで、抜くときは毛抜きみたいな程度ナンデスヨネ」
「そうですよ、ではいきます」
「お願いします・・・・フー、フー、ヒッヒッフー、ヒッヒッフー!」

「ちょっとイイダさん、毛抜き程度なんだからフーフーしなくても大丈夫ですよ(笑)」
「そうなんですが、そうは言えども、やはりちょっと怖くて」

「イイダさんって、大物の風格を漂わせて、実は意外と小物だなあ(プ)」


ちょ!!!
あたし別に大物の風格漂わせてないし!!
しかも 「プ」 ってなによ、「プw」 って!!!!
最後の最後にやられた感じなんだけど!!!!!



しかしドクター・ケンによると、診察のときでも、エコーのときでも、手術のときでも、ピンチのときでも、私は他のママさんたちとは反応が違うらしい。
他の患者さんに関することだから、どう違うのか詳しくは言わなかったが、他のママさんがする質問を私はしないし、出血や激痛のときのような非常事態でも 「感情的にならない」 らしい。(激痛のときはさすがに泣いてたんだけど、とりあえず作り笑いしてたw)

「だからイイダさんと話してると、ちょっと感じが違うんですよね。あと、エコーやモニター見るときの視点や質問も全然違いますしね」
まあ、断面マニアですからね・・・。


「いつもどーんとしっかり構えてるのに、手術だって冷静に受けてたのに、ピンくらいでこれですか(笑)!」
だって、だって、他のは好奇心が恐怖心を超えてるからいいんだけど、ピンに関してはもうこれ以上、好奇心がわかないんだもん!!そしたら怖くなったんだもん!!
「へええー。じゃあ、次は目先を変えて、上から行こうかな♪」
くそう・・・私のヘタレっぷりを楽しみやがって。


しかし、ドクター・ケンは私とハルの恩人だ。
当分はケンの診察は受けられないので、きちんとお礼しようと思っていた。
が、これから別の病院に行かなくてはならないらしく、ケンは慌しくカーテンの向こうへ消えようとしていた。

「あっ、先生!あの、改めてお礼を言いたいんですけど」
「いいですよそんな(笑)」
「いえ、でも、本当に感謝しているんで・・あ、でも、お急ぎなんですよね」
「ええ、もう時間がなくて」
「じゃああの、ここでお礼を・・・あ、でも、私まだパンツ履いてないや(汗)」

カーテンのこちらに来ようとして、慌てて後退するドクター・ケンwww

「あの、でも、ええと、履いてると時間かかるし・・あの、こんな姿で申し訳ないですけど、あの、本当にありがとうございました!」(深々と最敬礼)
「ああ、いえ、そんなこといいですよ(笑)」

「あ、あと先生!腰に貼ってある、硬膜外のシール、もう剥がしてもいいですよね?」
「えっ、そんなのまだ貼ってるの?取っていいですよ。取れる?自分で」

と近寄ろうとして、私がパンツを手に持っているのに気がついて、またもや踵を返すドクター・ケン(笑)


なんだか最後の最後まで、バタバタで笑いの絶えない入院でした(笑)




退院診察・・・と言っても、私ではアリマセンw
ハルの退院診察です。

いきなりハルに抜かれた・・・orz


ハルはもう、いつ退院しても良いらしい。
すまぬハル、お母さんはまだ、退院診察の話すら出ていないのよ・・・。
今朝の回診では、「あと2日ほど様子を見てから退院診察かな」と言われた。あと少し、あと少し!

ハルと母子同室を始めていつも思うが、本当に色んな音を出す。声というより、音w
見ていると、顔も手も表情豊かで、見ていて飽きない。
マレーバクのぬいぐるみも認識しているらしく、手を伸ばして触って音を出したりする。
この時期の赤ちゃんは、水の中で目を開けているときのようにぼんやりとしか見えていないらしいが・・・認識しているかどうかは、個人差が大きいらしい。
ハルは発達が早いのかしら♪(親バカw)

それにしても、赤ちゃんがこんなにかわいいものだとは。
よく、「赤ちゃんってかわいいよー」とは聞くけれど、その口調を聞いていると、もっとペット的なかわいさなのかと想像していた。
あと、「どんなに泣いても、寝顔を見れば癒される」というのも聞くけれど、私は激泣きしているハルもたまらんかわいいw
もう、泣いているハルを見ると、もらい泣きするくらいにかわいいw(意味不明)

この 『かわいい』 は、実際には、『とにかくかわいい』 というのが半分。
もう半分は、『この子はしっかり育てなくてはいけない』 という責任感というか、責務というか、そういう感情。
ただ 『かわいい』 というのとは全然違う。
そして日に日に、後者の感情が強くなる。

「それが母性愛だね」と言うのかもしれぬが、なんとなくそれとも違う気がする。
うまく書けないな。
とにかく、今まで感じたことのない感情。
自分にこういう感情があるとは知らなかった。それを教えてくれただけでも、ハルに、先生たちに、カブトに感謝です。






2010.11.21 出生届
病院から、出生届を受け取りました。
明日あたり、カブトが提出してきてくれるはず。

名前は、ハル(HN)と命名しました。
ハルの大事なことが分かる日は、いつもとても空がきれい。今までの空と、色が違う。
ハルは私たちの希望そのもの、未来そのもの。
その気持ちを、名前にこめました。

どうぞこれからも親子3人、よろしくお願いします。
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ウー夫人とウー娘がお見舞に来てくれた!

きれいなお花と、「すごい出血でほぼ全量とっかえしたって聞いたけん、これ、レバーの唐揚げ。あと、りすは整理整頓できんけん、整頓トレイも。あと…これこれこういうのを、うちのばあちゃんが縫ってくれようけん、それは買わんように」
「色々ありがとうございますー(涙)! で、最後のがイメージわかんけど、どんなのって?」
「ああ大丈夫、どうせりすはそういうもの買わんけん気にせんでいい(笑)」

なんかもう、ウー家には私の性格を把握されきっているようだw

そして、息子の将来を話していたら…
「え?息子とラリー出たいって!?息子にもラリーさせたいん!?ハァ…あんだけ落ちても全然懲りてないんやね…」
と、呆れられたw

まあ、息子が興味もってくれたら、だけどね!
一緒にラリーできたら楽しそうだけどなあ。




昨夜の初の母子同室で、母子共にすっかりフラフラでアリマスw

お互いに意思を伝えられず、私ばかりが空回りし、赤ちゃんも疲れ、私も疲れ、時間ばかりが経っていき…朝がきました(笑)

まあそのおかげで、今日は赤ちゃんひたすら寝てくれて助かってますwww
まあ、おとなしければおとなしいで心配になり、看護師さんに3回くらい「具合悪くないでしょうか」と聞いたんですけどね(笑)

で、右上腕に入ってる点滴が、いよいよ邪魔になってきた。
授乳や赤ちゃんのお世話には、利き腕は必須。曲げないわけにはいかない。
しかし、曲げれば針が食い込んで痛いし、伸ばすと引っ張られてまた痛い。
場所を替えてほしいと何度頼んでも、使える血管がもうない以上、どうしようもなかった(涙)
だから激痛に耐えながら、なんとかやってきた。

しかし、ついに私の願いが天に届いた!
点滴抜く日コター(°∀°)!!

ああ、1ヶ月半もの間、ずっと腕のどこかに針が刺さっていた状態から、ついに脱出できるのね! 点滴マシーンともさよなら!次の血管を心配する生活ともさよなら!

神様ありがとうー!
あたしもよくがんばった!

まあ、まだ数日は、朝夕に翼状針で都度点滴刺しますが。そんなの、刺しっぱなしの状態より遥かにマシ!

ああ、久しぶりの自由…(涙)

これで授乳もやりやすくなる!
がんばるぞー!



2010.11.19 しゃっくり
静かな病室に、リスの鳴き声がする・・・はずはないのだが、これはなんだ??


ハルのしゃっくりでしたw
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by risuco

それにしてもリスの鳴き声にそっくりだw
小さな体全体を震わせてしゃっくりするので、なんだかとても辛そう。
看護師さんによると、この時期の赤ちゃんは、授乳のたびにしゃっくりをするらしい。まだ体が出来上がってないのかな。

私のお腹にいるときも、よくしゃっくりしてたっけ。
お腹が定期的に震えるので、私も落ち着かなかったものだった。
ちょうどモニター時にしゃっくりしてたので、動画を撮ったものがあるので貼ってみます。
ちょっと分かりにくいけど、心音とは別に入るノイズが、赤ちゃんのしゃっくりです。

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by risuco


ほんのちょっと前まで私のお腹の中にいたなんて、なんだか不思議な感じです。




夜中の点滴と輸血のおかげで、明け方には微熱程度まで熱が下がった。

午後から授乳再開するが、あれこれありまして、突然本日から母子同室開始。
当たり前だけど全然うまくできず、まずは深夜2:30までかかってやっと赤ちゃん就寝。それから私が寝る支度して、私が寝付いたのが4:00。5:30また起床。おむつ換えて授乳して、なんだかんだで赤ちゃん寝たのが8:30orz

まあ覚悟はしてたが、大変だ(笑)

しかしあれねえ。
赤ちゃんて色んな音だすね(笑)
なんか夜中に突然、病室にヤギがいる!と思ったら赤ちゃんからの音でしたよ(笑)
あれはなんの音だったんだろ?

バタバタだったけど、熱はぶり返しなし。
とりあえず、最悪のパターンの感染の疑いは薄くなったか?

このまま安定すると嬉しいな。


退院後、カブトにも色々協力してもらえるように、ミルクあげやオムツ交換は徐々にカブトにも覚えてもらうことにしました。
今日はミルクあげに挑戦。
お互いにミョーな緊張感が漂っておりますw

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2010.11.19 採血バトル
夜中に何度も目が覚めるたびに、熱が下がってゆくのが分かる。
考えてみたら、キンキンに冷えた血液を輸血したら、熱ってかなり効率的に下がるのではないだろうか?
なんだか、人間ラジエーターになった気分。

目が覚めるたびに、意識がはっきりしていく実感がある。
朝方に様子を見に来た看護師さんに 「ああ、イイダさん熱が下がったみたいですね。視線が安定してきてる」 と言われたので、またもや意識が半分飛んでたらしい。

後から聞いたら、貧血の値がこれまたシャレにならん数値になってたらしい。
もう一体私は、何人の人の血を入れてもらったのか。
ざっと数えてみても、6~7人?もっと??
どこのどなた様か存じませんが、おかげで私は命をながらえることができました。ありがとうございます。

ビバ輸血!!
ビバ献血!!!!

しかし、採血が全くできぬらしい。
もともと私は血管が細いらしいので、採血は困難らしいのだが、それでも今まではなんとかなってきた。
が、貧血がひどくなり、血管が収縮して奥にいってしまっているらしく、腕からは正中(肘の内側)ですら採血できぬ始末。

仕方ないので足の甲(!)から採血するが、これがもう、痛いの痛くないのって。マジ痛いよ(涙)
でももう、他の痛みや意識がモーローとしているおかげで、嫌とか痛いとか思う余裕すらないのが救い。
・・・だったのだが、ついに足の甲からも取れなくなってきたらしい。
採血に来た看護師さんが、「ああ、すみません」 と2度ほど失敗して、「針取ってきます」と言ったきり戻ってこぬ。
しばらくすると、違う看護師さんが来て、また2度ほど失敗して、「針取ってきますね」と言って、また戻ってこぬ。
さらにしばらくすると、さっきとはまた違う看護師さんが来て・・・というのを5人ほど繰り返した後、ついに 「私、採血名人って呼ばれてるんです」 という名人が登場。
期待したが、ついに名人も返り討ちにしてしまった。

っていうか、返り討ちにするたびに、傷つくのは私なんだがorz

幾人ものナースの心を折り、私がガーゼだらけになったところで、ついに医師が登場!!
あっさりと、足の付け根から採血することに。
「思うほど痛くないよ」 という先生の話とおり、実際そんなに痛くなかった。
っていうか、この場合、恐怖心の方が強いかな・・・私はもう、精神的に疲れていたのでどうでも良かったけどw

それにしても、今回の入院で、一体何本の針を刺したんだろう。
今日だけで、軽く20本はいったはず。数えとけば良かった。





寒い。体ががくがくして、歯が鳴るほど寒い。
これはおかしいと体温を計ったら、38.5度!慌ててナースコールして再度計ったら、39.2度…。

筋腫か感染症か…。
激痛もくるので、筋腫か?
とりあえず採血して、また輸血と点滴の嵐。
最近は、足の甲に針を刺されるのにも慣れたぞ。
夜の授乳は断念。寂しい。



皆さん、激励・祝福コメントたくさんありがとうございます!
たくさんすぎて携帯からはレスをつけられないので、お礼は退院後に書かせてください。
本当にありがとうございます!

さて。
昨日はどうなることかと思ったが、なんとか川岸から戻ってこれたので、夜はベッドで自主リハビリ。
手すりを使って寝返りを打ったり(体を傾けることしかできないが)、ベッドの頭を起こして、血圧変化に慣れさせたり。

朝方から、子宮の収縮の痛みがひどくなり、動くどころではなくなってきたので、薬を頼んだ。が、全く効かぬ。
先生と看護師さん曰く、「イイダさんの痛みはひどいので、座薬では効かないかも。でもまだ動けてないので、飲み薬も出せない」

ぬう。じゃああれだ、せっかくチューブを残してもらったので、硬膜外麻酔を使おう。
朝になるのを待って、麻酔のM田先生に来てもらい、モルヒネ注入!!
うぉおう・・・効くう!!!!

なんだ、さっさとこれ頼めば良かった。
この麻酔が効いてるうちにリハビリして、歩行を済ませてしまおう!!

痛みが全くなくなるというわけではないが、動けないほどの痛みはなくなった。
練習の効果があったのか、なんと午後には新生児室まで歩けた!(貧血がひどくて、直前で車椅子に乗ったけどw)
カブトと交代で抱っこ。
小さくて頼りなげで、抱っこするの難しい!!

赤ちゃんは、私の顔は分かったような目で見るのに、カブトの顔は怪訝そうにじっと見る(笑) なんでだろうw


夜、再び歩行訓練で新生児室に行ったら、なんと授乳までやってみることに!
出るかなーと心配だったけど、ちゃんと出るものなのねー(驚)
そして、赤ちゃんも飲むのが上手らしい。
汗だくになりながら授乳して、私は今日はおしまい!もうダウンです…(汗)

明日は体中の管を抜けるように、さらに頑張る!!




2010.11.16 誕生
本日11/16、11:03。2700グラムの元気な男の子を出産しました!

赤ちゃんが出てくるまでは20分!感動の対面までは良かったのですが…
その後手術は困難を極め(汗)、通常の倍の時間がかかり、出血量は4000になり…軽く川岸を歩いてました(笑)

午後いっぱいかけての輸血の嵐のおかげで、こちら側に無事戻ることができた…とりあえず…多分…と思います(汗)

覚悟はしてましたが、なかなか中身の濃い出産でした(笑)
いつか改めて書き起こしたいと思いますが…本当に、全ての人に感謝です。
皆さん、ありがとうございました!


そして今。
25:22現在。
暗闇で一人、寝返り練習中…み、右に向けるようになたぞ…い、1時間かかったが…



長くなるので、分割して書いております。
滅多にない経験だし、こういう話を聞ける機会もなかなかないと思うので、割と・・・いや、かなり詳細に書いております。
冗長にすぎるかもしれませんが、私にとっても思い出深い出来事ですので、できるだけあったことを残しております。
お時間のある方、興味のある方はお付き合いください。


初めて読む方は、『37W0d:手術~その1~』 からドウゾ。



ああ、手術終わった。やっと終わったよ・・・。
時計を見ると、1時間56分。予定の2時間をギリで守ったな。

すぐに手術室を出るのかと思ったら、移動式レントゲンで術野のレントゲンを撮影。
「イイダさん、こんな感じです」 とケンが見せてくれるが、当たり前だが良く分からないので、 「ははぁ、なるほど、ありがとうございます」 と答えた。
その後、採血・・・なのだが、極度の貧血のために全く血管が取れないらしい。

「仕方ない、まだ麻酔効いてるから足の甲からいきますよ」
「お好きなところからドウゾドウゾ・・・」


モーローとする意識の向こうから先生たちの会話が聞こえる。
体温が非常に低下していること、貧血のために頻脈であること、出血が現時点で2900であること、すぐに輸血を開始すること・・・。

「イイダさん、出血がひどかったので他家血を輸血しますよ」
「分かりました、先生が良いと思うようにやってクダサイ・・・なんならついでに余分に入れて、手術前より血気盛んにしてもらっても結構デス・・・」
「輸血は必要な分しか入れませんよ(笑)」


手術室を出ると、廊下でカブトが待っていた。
しかし薄れる意識の中で、自分が何を言ったのかは覚えていない。カブトの姿も、霧の中にいるようにおぼろげだ。
なんとなく覚えているのは、「赤ちゃんと会った?」 という一言だけ。


病室に入ると、慌しく色んな機械が繋げられる。
キンキンに冷えた血液が輸血されるが、針の場所に激痛が走る。
漏れているのかと思ったが、どうやら貧血で収縮した血管に、さらに冷たい血液が入るため、血管がさらに収縮して痛いらしい。

「キンキンに冷えてるのかあ・・・これがキンキンに冷えたシャブリとかウォッカなら文句ないけどね・・・」

とつぶやいたら、「イイダさん、まだ余裕ありますね!残念ですがシャブリもウォッカも入れませんよ(笑)」 と看護師さんに笑われた。


そこからまた、意識はモーロー。
頻繁に様子を見に来る看護師さんと、何度も病室を出入りするカブトの気配を感じつつ、眠るでもなく覚醒するでもなく、夢うつつの状態が午後いっぱい続く。

心配そうにベッド脇に付き添うカブトに、手術室での様子などを話そうと思うが、思考をまとめる気力すらない。
何かを話そうとするたびに、それを頭の中でまとめる時点で力尽きる。
ははあ・・・もしかして、人が死ぬときってこういう感じで力がなくなっていくのかな。
そうだとしたら、死ぬときって恐怖を感じないのかもしれない。こういう感じなら、死ぬときって怖くないだろうな・・・。

そんなことを思いながら、夢と現をいったりきたり。

途中、深刻な顔をした担当医チームが病室に来た。
どうやらかなりの出血があったらしい。トータル4000??4000ってすごいのすごくないの、どっちなの・・・と思うが、質問する気力すらない。

心拍が130くらいあり、これが90を切るくらいになってくれないとまずいこと、引き続き輸血すること、出血が止まっていないこと、このまま出血が止まらなければ、次の処置が必要になること・・・・・。
隣の機械を見ると、確かに127という数値が出ている。そうか、これが落ちないとだめなのね・・・でも私には何もできないや。

何度も意識が途切れ、目を開けるたびにカブトの心配そうな顔が見え、繰り返すうちに病室は暗くなっていた。
夜かあ・・・・・。
ふとモニターを見ると、心拍は100を切るか切らないかまで落ちている。
「良くなってるのかな・・・」
「良くなってるよ、大丈夫」

また何度も意識が途切れ、目が覚めて・・・を繰り返すうち、ついに心拍のモニターが90を切るようになった!
出血の量を見に来た看護師さんも、「ようやく出血がおさまりだしましたね」 と、ホッとした笑顔を見せてくれた。
カブトを見ると、お、焦点が合うようになった!
後から気づいたが、それまでは目の焦点を合わせることすらできなかったのだった・・・。


みんなを安心させた数値w
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どうやら川岸から戻ってこれたようです。タダイマ~w
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それにしても。
この日の午後の記憶はほとんどない。
普通は、帝王切開の後は6時間くらい安静にした後に歩行訓練が始まるらしいが、とてもじゃないが6時間後はまだ川岸を歩いてる最中であったw
私の手術は大変だ、とはどの先生も口を揃えて言ったものだが、まさかここまでとは。
みんな大げさに、最悪のケースを言ってるだけだと思ってたけど、あれって本当のことだったのね(笑)

夜、ドクター・ケン率いる担当医チームが5人で来てくれた。
術後に見せていた暗い表情は一転し、みんな安堵した表情だ(笑)

「正直あのまま出血が続いたらやばいなって思ってましたけど、持ち直しましたね!」
「ハイ、おかげさまで、ありがとうございます・・・」

話を聞くと、手術室での出血が3000、帰室してからさらに1000の出血で、トータル4000の出血があったらしい。
術後の採血でのヘモグロビン値は6.0で(記録更新だ!)、今後も貧血は続くだろうということ。

そして、ケンから驚くべき話が。
「正直、お腹を開けてびっくりしました。筋腫はもちろんたくさんありましたが、それだけじゃなく・・・」

癒着がひどく、とても妊娠できる状態ではなかったこと。医師が見ても、「よくこれで妊娠できたな」 という状態だったこと。
また、妊娠しても、早期流産や切迫流産、よくて切迫早産するケースであり、37週という正期産までもってこられたこと、赤ちゃんがちゃんと成長できたことが驚きであること。
「今回は僕たちにとっても、とても勉強になりましたよ」

そして、研修医の女医さんから。
「本当に今回は、すごい確率の積み重ねでの出産でした。このお子さんは大切に育ててあげてください。私にもとても勉強になりました」

さらに、手術に立ち会えなかったチームの先生が、
「僕たちは外来が入っていて手術には入れなかったんですが、時間がとれたときに何度か手術室に入ったんですよ」
「ああ、気づいてました。カーテンで顔は見えなかったですけど、『もう面白いところは終わったよ』 って会話してましたよね(笑)」
「聞こえてましたか(笑)! あれ、『難しいところ』 って意味なんですけどね。難しいとか危ないって言うと患者さんが怖がるから、ああいう表現にしてるんです」
「そんなことだろうと思ってました(笑) それにしちゃ、『面白いとこ』 は数回ありましたね。1回じゃなくて」
「イイダさん、よく聞いてますね(笑)」
「ヒマだったもんですから・・・w」


先生たちからも麻酔科の先生からも看護師さんたちからも、 「今回の手術はとても勉強になった」 と言われ・・・、一体私はなんと答えたら良いのだろう(笑)

ただ、とても大変だったということはよく分かった。
そして、今回の妊娠と出産は、本当にいくつもの幸運が重なって、辿りつけたものだったことも。

この赤ちゃんは、大切に育てます。
先生たちが一所懸命に助けてくれた命を、無駄にはしません。
自立した、立派な人間に育てることが、私たちができる最大の恩返し。
この子を授かったことには意味があると、ずっと思ってた。今は本当に、それを痛切に感じる。



結局、私の体の回復が全く間に合わず、歩行訓練はできなかったし、赤ちゃんにも会いに行けなかった。
そのことを夜に看護師さんに言うと、なんと病室に赤ちゃんを連れてきてくれた。
私は起きることができないので、腕枕させてくれた。暖かくて、軽くて、重くて、柔らかくて、フニフニ言ってる(笑)
まだ目は見えないはずだけど、私の方をじっと見ている。私が分かるのかな?
ビー玉みたいな目で私を見上げて、笑いかけて、あくびして、くしゃみした(笑)

看護師さんが、「不思議なんだけど、赤ちゃんってママが分かるみたいですね」
まだ全然、お世話もしてないのにね。不思議ね。

これからは3人で、仲良く楽しくやっていこうね。
今度は私が、歩いて新生児室まで会いに行くからね。待ってて!!






長くなるので、分割して書いております。
滅多にない経験だし、こういう話を聞ける機会もなかなかないと思うので、割と・・・いや、かなり詳細に書いております。
冗長にすぎるかもしれませんが、私にとっても思い出深い出来事ですので、できるだけあったことを残しております。
お時間のある方、興味のある方はお付き合いください。


初めて読む方は、『37W0d:手術~その1~』 からドウゾ。



束の間の対面の後は、赤ちゃんはすぐに新生児室へ行って状態を診るらしい。
「お母さん、赤ちゃんはお預かりしますね」
「はい、お願いします!じゃあね、手術室の外にお父さんが待っとうけんね、ごあいさつしといで。お母さんはお腹をふさいでから、あとから行くけんね。お父さんによろしく伝えとってね・・・」


さあ、あとは縫い合わせて終わり・・・なのだが、ここからがドクター・ケンと私の山場(笑)

「センセー、子宮の縫い代はありますか?筋腫は大きく動いてます?」
「それは大丈夫そうです。縫い代はあります」

そっか・・・ホッ。ここで縫い代がないと、一気に大変なことになるらしいからな。それならひと安心、手術は意外とすぐに終わるかも?
なんて思ったのがシロウトの浅はかさであった・・・。

赤ちゃんが出てしまって、一気に私の緊張も解けてしまった。
やることもないので、またケンの指示をマネしてヒマつぶし。

それにしてもさっきから「サンゼロ、サンゼロ」と言っている。
サンゼロってなんだろ。サンゼロいっぱい使うんだなあ。状況から察するに、縫合の糸か針の太さかな?

「サンゼロください」
「サンゼロ~」
「サンゼロください」
「私にもサンゼロ」
「サンゼロください」
「そんなに使ってサンゼロなくなりませんか~」

しかし、だんだん呂律が回らなくなってきて、私のリピートも皆に届かなくなってきたようだ。
おかしいな、麻酔のせいかな?意識もモーローとしてきたぞ。
ケンが麻酔のM田先生に質問しているのが、遠くに聞こえる。

「出血どのくらいですか」
「1900です」
「自己血入れましょう」

おお、ついにきたぞ、自己血!!あるかなきかの300ccだ。
おかえり、私の血液よ!!!!!


しかし長いな、この手術。
時計を見ると、もう1時間20分をすぎている。

「あのー、もう子宮縫い終わりましたか?今はお腹をふさいでるとこですか?」
「まだです。今はですね、前の手術の後の癒着がひどいので、そこを処置してるとこです」
「ははあ・・・私、前回の手術の後はかなり歩いたんですけどね・・それでもだめだったですか」
「筋腫の場合は癒着はどうしてもひどくなるんですよ」
「ははあ・・・・じゃあ今回もさらにひろくなるんれすねえ」
「そうです、だから歩け歩け、です」
「なるほろ・・・がんまります・・・」

ん・・・さらに呂律が回らなくなってきたぞ。


カーテンの向こうでは、ケンとイーラ女医が引き続き、一所懸命にナニカをひっぱりっこしている。
お腹がぐいぐいと引っ張られるのが不思議な気分だ。

「うう、チョー引っ張られる感じ・・・」
「イイダさん、分かるんですか?今、腸の癒着をはがしてます。分かります??」
「いや、私が言ったのは腸じゃなくて、チョー・・・超って意味・・・」

冗談のような会話だが、もはや呂律も回らぬし、意識も半分うっすらとしてきた。
しかし、癒着をはがす作業は少しも終わりが見えぬ。もう手術開始から1時間半をすぎたぞ。手術説明によると、「手術は大体1時間半。2時間は超えません」 という話であったが、一向にお腹をふさぐ気配がない。

「あのう、癒着ひどいですか・・・」
「かなり・・・あ、そっち持ってください、はい、・・・」

ううん、忙しそうだなあ。
しかしなんだか疲れたぞ。すごく疲れた。突然に疲労の限界に達した感じだ。疲れた、もうやめてほしくなってきた・・・。

「あのう・・・」
「はい?どうしました、気分悪いですか」
「いえ、あの、疲れました」
「そ、そうでしょうね、がんばってください、あと少しですよ」
「いえ、先生方の方が数倍お疲れになってるだろうと・・・大変だなあと思って・・・」
「そんなこと気にしないでいいですよ(笑)、僕らは全然大丈夫ですから!」

違うんです、今のは遠まわしに近まわしに、「もう癒着はいいですからやめましょう」 って言ったんです(泣)

うまく言えないんだけど、もう、泣きたいほどに疲れたの(涙)!
なんで急にこんなになったのか分からないんだけど、疲れたとしか言いようがないこの倦怠感。
今考えると、貧血の症状のひとつだったのかな。

意識も朦朧としてきたし、指示リピートするのももう疲れた。
黙って目を閉じて、心を落ち着けていたら、突然ケンが・・・・


「あ、全滅」


え!?
なに、全滅ってどーゆーこと!!!!!


これは聞き捨てならぬ。意識モーローとしてる場合ではないぞ。

「あの!!全滅ってどういうことですか??何かやばいんでしょうか!?」
「あ、違います、電メス、って言ったんですよ(笑)」
「ああ・・・電メスか・・・・・何が全滅したのかと思った」
「言いませんよそんなこと(笑)!!イイダさん余裕ですね」
「余裕じゃないですよ・・・それにしてもセンセー、疲れませんか」
「僕らは全然大丈夫ですよ、気にせずにリラックスしててください」

いあ、だから、もう病室に戻って眠りたいんですよ・・・。


それからもえんえんと癒着をはがす作業は続き、気がつくと私の手を握ってくれていた看護学生も、私の相手をしてくれてた麻酔のM田先生も、みんな術野に釘付けになっている。
なによ、あたしのお腹って一体どうなってんのよ(怖)、誰か上手に怖くない程度に説明してよ(笑)!!

「出血どのくらいですか」
「2300です」
「○○を10単位お願いします」
「えっ、さっき5単位入れたばっかりですよ」
「いいです、入れてください」

麻酔の先生がびっくりしてるな・・・なんか普通じゃない指示なのかな。
場の緊張感とは裏腹に、BGMは軽快に 『ハイサイおじさん』 が流れている。
誰だよ、こんなBGMチョイスしたの(笑)!!
仕方ないので、遠ざかる意識を繋ぎとめるためにも、小声で一緒に 『ハイサイおじさん』 を口ずさんでみる。
どうもあれだな、こんな重要なシーンなのに、ミョーに緊張感が抜けるな・・・。


ケンとイーラの会話が聞こえてきた。『赤井パニック』 とかいう単語が聞こえてくる。
赤井先生(仮名)というのは、私もお世話になった先生の名前だ。

「これは赤井パニックですかね(笑)」
「いや、あそこまではいかない」
「あのときはこんなもんじゃなかったらしいですね~」
「レセプト通らないんじゃないの!? ってくらいだったからね」
「赤井パニックは伝説ですもんねえ」

なるほど、詳細は分からぬが、これはラリーで言うところの、劇的に刺さったドライバーの名前がつく 『○○コーナー』 的なやつだなw
どこの世界も、不名誉な命名というのはあるもんだ(笑)


そんなことをぼんやりと考えていると、突然全員が 「おめでとうございました!」 と声を揃えて言ってきた。
あ、手術、終わったんだ・・・。



『37W0d:手術~その4』 につづく











長くなるので、分割して書いております。
滅多にない経験だし、こういう話を聞ける機会もなかなかないと思うので、割と・・・いや、かなり詳細に書いております。
冗長にすぎるかもしれませんが、私にとっても思い出深い出来事ですので、できるだけあったことを残しております。
お時間のある方、興味のある方はお付き合いください。


初めて読む方は、『37W0d:手術~その1~』 からドウゾ。


背中に針を刺されつつ、暢気なケンの後姿を見ながら、一所懸命に他のことを考える。
なぜか手術室のBGMは、沖縄民謡のインストゥルメンタルw
好きなCDを頼めばそれをかけてくれるらしいが、私は特にリクエストしなかったので・・・これは誰かの選曲なのだろうw
目をつぶれば、沖縄のビーチ沿いのバーにいると思えなくもない。(いや無理だが)
ここは沖縄。私はリゾートでのんびりくつろいで、ピニャコラーダを飲んでいる・・・と強引に妄想。
なるべく現実を忘れて妄想にひたれるように、妄想の中でカクテルグラスを持ってみる。
その手つきを、看護学生が不思議そうに見下ろしているが、いや、こっちは必死なのよwww

麻酔が効いているのを確認し、いよいよ手術開始!
近寄ってきたケンに、「先生、お願いします」 とご挨拶。いつものキョロリとしたケンの目を見ると、どこか落ち着いてきたw

「じゃあ、消毒しますよ~」
「はい、お願いします」

念入りに何度も消毒して、いざ・・・!

「センセー、もう始まってますか?」
「いや、まだですw」

「センセー、もう手術始まってますか?」
「まだですよw」

ぬう、意外となかなか始まらぬものよ。気長に待とう。

と、突然目の前の時計が動きだした!ついに始まったな?
ホントだ、痛くない。なんかいじられてる感覚はあるけど、痛みとかは全然ないや。

「ホントだ~・・」
「え、なんですか?」

私の顔の横にいてくれる麻酔科のM田先生が聞いてくる。
「ホントに痛くないんですね~」
「そうですよ、痛かったら大変ですからね(笑)」
まあ、そうだw

ケンが手術道具を指示するのを聞いているが、そういや、最初の「メス」を聞き逃したぞ。いつのまに切ったんだろう?

ケンは忙しそうだし(当たり前だが)、顔の前にある布のせいでケンの顔は私からは見えないので、なんとなく蚊帳の外っぽい雰囲気。
ケンは助手のイーラ女医と楽しげに雑談しながら手術を進めている。
何の話をしてるのかな。マスクしてるから聞きづらいや。私も雑談に入れてくれないかなー。
ヒマなので、ケンが指示する手術器具の名前を復唱してヒマつぶし。

「ペアン」
「ペアン鉗子だ、聞いたことある。ブラックジャックで言ってた」

「○○器ください」
「○○器・・・?ください。」

「コッヘルの曲がったのありますか」
「コッヘルってなんだろ、キャンプ道具じゃないっけ」(無視された)

「ペアン」
「またペアンか」


「・・・イイダさん、さっきから何を言ってるんですか?気分悪いですか?」
と心配した麻酔のM田先生が酸素マスクを取ってくれた。
「いえ、特に意味はないです。今なにしてるとこですか?もう子宮に到達しましたか?」
「いや、もう少しですね」

ふうん・・・ザックザク切っていけば、あっという間に子宮に到達するのかと思ったけど。
そういや、大体30分で赤ちゃん出てくるって言ってたな。まだ20分も経ってないのか。

「センセー、赤ちゃん動いたら切りにくいものですか?」
「そんなことないです、大丈夫ですよ」
「今は赤ちゃん動いてますかー?」
「今はどうだろう、動いてないかな」
「ふうん・・・」

よくしゃべる患者だと思ってるだろうなw
だってヒマなんだもん・・・。

途中、寒くなったり気持ち悪くなったりしたので、都度その旨を麻酔科の先生に告げると、すぐにタオルを用意してくれたり、血圧調整してくれたり、吐き気止めを入れてくれたりする。
そしたらすぐに楽になるのがびっくり!!麻酔科医ってスゲー。
そういやウーも麻酔科だ。ウーならもう少し話相手になってくれそうなもんだが、M田先生は真面目な方なのであまり無駄にしゃべらない。私が術野を見られないので、M田先生による詳細な手術リポートを期待してたのに、残念だ。

「あ、もうすぐ赤ちゃん出てきますよ」
「え、本当ですか!!」

「ちょっと子宮を押しますからね~、せーの、フー!」
「ふ、フー!」(痛くはないが、気分的に呼吸法w)


「オギャーーー!!」


う・・・生まれた!!!
時計を見ると、11時03分。手術開始からわずか20分。
生まれた・・・元気に泣いてる・・・・・生きてる、やっと会えるんだ!

「ほら、元気な男の子ですよ」
と、ケンがカーテンごしに生まれたての赤ちゃんを見せてくれる。
小さい・・・血まみれなのは当然として、びっくりしたのはその肌の色!! とても人間の肌の色とは思えぬ。
数年前のソネットでゾンビ化したゾンビよりもすごい色だ。
あれは大丈夫なんだろうか。

すぐに赤ちゃんは助産師さんの手で隣室に行き、体を拭いて体重を量ったり呼吸を見たりするらしい。
赤ちゃんは私の視界から消えたが、元気な泣き声がずっと続いている。

「赤ちゃん、元気いっぱいですね!」
と、麻酔のM田先生が笑いながら話しかけてくれる。
遠くから赤ちゃんの泣き声が聞こえてくるだけで、とても幸せな気分になる。
あの子がずっと私のお腹にいたんだな・・・やっと声が聞けた・・・。

赤ちゃんの状態を確認した後、助産師さんがもう一度赤ちゃんを連れてきてくれた。
「お母さん、赤ちゃんですよ」 と、私の顔の横に赤ちゃんを寄り添わせてくれる。
赤ちゃんは小さくて、暖かくて、柔らかくて。
麻酔科の先生が、私の顔にかかっているタオルやカーテンをよけて、赤ちゃんと頬をつけられるようにしてくれた。
そのとき触れた、赤ちゃんの暖かさ、柔らかさ。確かな手ごたえ。
私は一生、忘れないと思う。


そうしている横で、慌てて麻酔のM先生がカメラを準備(笑)
「こっちからのアングルでいいですか、術野が入らないようにするのでアングルに限界がありますが」
「いいですいいです、赤ちゃんと私が写れば・・・」


はじめまして、よくがんばってくれたね。ありがとう!
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ようこそ、この美しき世界へ。
よく37週もがんばってくれたね・・・今日までの日々、どれだけあなたに助けられたか。・・ありがとう!


『37W0d:手術~その3~』 につづく





11月16日。37週0日!!
ついにここまで辿りついた。誰もが無理だと思ってた日。

今日は晴れると分かってた。ずっと前から。赤ちゃんの大事な日は、必ず気持ちよく晴れる。
起きて、いつものようにロビーに行くと、とてもきれいな朝!

よし、出産日和だ!!
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朝食は食べられないので、うがいと歯磨きで気を紛らわせて・・・最後のモニターです。

こんなにお腹が大きくなりましたw
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今日も赤ちゃんは元気!
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10時から手術の予定なので、9時にカブトが到着。
私が手術前の最終確認を受けている間、カブトはロビーにて記念撮影をしてたらしい。
「よく晴れて、手術日和だと思ったから」 とは、後のカブト談。
そういう話はしてなかったのに、夫婦揃って同じことを考えてたのかと思うと、ちょっと不思議。

手術日和な青空です
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時間になったので、自分で点滴棒と共に、手術室へ向かう。
同室の皆さんが心配そうに見送ってくれるので、笑顔で振り返り、「いってきます!出産楽しんできまっす!」
そう、一生にそう何度も味わえないこと。ずっと会いたかった赤ちゃんと会えるんだもん、痛いことや怖いことなんて考えず、楽しまなくちゃね!

手術室前の廊下にて、最後の母子一体の記念撮影!
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通常の帝王切開には、執刀医1名、助手1名、麻酔医1名、看護師1名、助産師1名・・・って感じらしいのだが、私の場合には、執刀医1名、助手2名、麻酔医3名、看護師4名、助産師1名、看護学生が見学で1名・・・と、とにかくやたら大人数w

「麻酔の先生は3人も入ってくれるらしいです。しかもM田先生よりも上の先生が2名入ってくれるそうです」 とドクター・ケンに話したら、「やばい、マークされてる」 とか言ってた。
マークってなによ、マークってw っていうか、やばいって何よ、どーゆーことよw
ド素人の私にも、どうやらすごく大変で危険度の高い手術ってことが分かってきたぞ(汗)

でも、ひとついいこともある。
人が多いと、手術室にカメラを持ち込めるのだ♪

「イイダさん、カメラ持ち込んでどうするんですか」
「えっと、滅多にない経験なので、写真撮らせてもらおうかと」
「誰がシャッター押すんですか?」
「あの、片手が自由なら、自分撮りしますけど」
「イイダさんは両手ともに自由がききませんよ(笑)!まあ、麻酔医が3名くらい入るなら、頼めるかもですが」

・・・ということだったので確認してみたら、麻酔の先生が「まあ、状況がよければ撮りますよ」 とのことだったので、いそいそとカメラを持って入室w

手術室前にてカブトと「いってきます!」 と握手をして、笑顔でいざ、出産へ!!

手術室では麻酔の先生と看護師さんが待っていてくれたので、「イイダです!よろしくお願いしまーす!」 と体育会系の元気な挨拶をして、早速麻酔の先生にカメラを渡すw
「コイツ本当に持ってきやがった」 みたいな空気が流れたが、そこは笑顔で「お願いしまっす♪」と、ゴリ押しw

パジャマを脱いで手術台に乗り、下半身麻酔と硬膜外のチューブを入れてもらう。
前日にソウさんから聞いていた通り、痛み止めの注射を先にしてくれるので、痛みは全くない。でもやっぱり怖いw
「今、私の背骨の間に、針が!!」 と思うと、恐怖と寒さ(裸なのと、ホコリ避けだとかで送風されているらしく、とにかく寒かった)で全身がガクガク震えてくる。でも、怖さで汗もびっしょり。
後で聞いたら、あのときの恐怖で泣く人や、パニックになる人は多いらしい。
うん、確かにあのときが一番怖かった・・・。何事も、やる前が一番怖いのよねw

麻酔がどこまで効いているかを確認している間に、ケンたちが入室。
楽しげにゴルフのスイングとかをしながら、助手の先生たちと談笑している。
しかし、これが暢気なケンの姿を見た最後であったwww


『37W0d:手術~その2~』 へつづく。


まさかまさかの正期産(笑)!!

術前診察も終え、あとはまな板に載るだけです。
先生たちもたくさんついてくれるし(医師3名、麻酔医3名、助産師さんと看護師さん!普通はこんなにつかないらしい)、信頼しているので安心です。

意外と不安や恐怖心はなく(そりゃ全くなくはないけどw)、赤ちゃんと会える楽しみ半分、ついに別々の体になる寂しさ半分…って感じ。

「会える、きっと会える」と信じ、自分に言い聞かせてきたけれど。
本当に今日を迎えられるとは。

10時から手術で、11時には誕生していると思います。
では、出産楽しんできま~す!!



ついに正期産まであと1日!!

うそみたいだ…今突然目が覚めて、「ああ…夢か。やはりまだ16週か」 という夢オチだったとしても、「そうだよね~、いくらなんでも正期産はムリでしょ!」って納得できると思う(笑)
それくらい、先生たちにも看護師さんたちにも入院仲間にも、そして私自身にも、全くの予想外な展開だった。
きっと、とても強い赤ちゃんなのねー。

同室のソウさんが今日の午後から手術なのだが、緊張することも不安がることもなく、スキップしそうな勢いで元気なので(笑)、私も気が楽!

しかし、最近入院してきた27週のママさんは…。

「やだー、手術とか怖いー、絶対やだー!」
「メス、とか言ってるの聞こえるんですよね!嫌だー!怖いー!肉が焼けるニオイとか嗅ぎたくないー!」

とか平気で言う。
今食事中だし(汗)。非常識にもほどがあるだろ…。
それにこの病院は皆さんハイリスクなので、かなりの割合で帝王切開。
私は明日手術だし、来週にはこの部屋から3人手術室へ向かう。
そういう人たちの前で、それはいかがなものかと…。

「明日の今頃には赤ちゃんと会えるね!」
と、せっかくみんなで前向きな雰囲気にして頑張っているのに、それを簡単に壊せるマイナスパワー(怖)

明日は笑顔で手術室へ向かおう。
歩けるようになったら、みんなに笑顔を見せに来よう。
それが、今まで励ましあったみんなにできる恩返しであり、エールでもある。

あと1日、無事にすごせますように…!




2010.11.14 36W5d:衝撃
今回の入院、ちょうど1ヶ月となりました。
トータルでは2ヶ月半。なかなかのもんだな。

でもまあ、産むまであと少しだし、退院まではせいぜい10日、あとちょっと!!
…と思っていたら、本日の回診でドクター・アツコから衝撃の一言が。

「イイダさんは産後のリスクも高いから、入院も長くなると思うよ」

え…出血とか手術の難しさとか術後の痛みとかは散々言われたけど、もしかして、それとは違う話してる!?

…どうやら違う話みたいorz

しかも、1ヶ月くらいの入院になる可能性も高いらしい(涙)
あと少しがんばれば、赤ちゃんとお家に帰れると思ったのに!!

もうあれだ。さすがにミリだ。
どこかで「ポキリ」と音がしたぞ(笑)

産むまでの入院ならがんばる。でも、産んだ後の1ヶ月は辛い(涙)

まあ、必ずしもというわけじゃないし!ダイジョブダイジョブ!
ダイジョブ…(泣)

とにかく、そうならないことを祈るしか、私にできることはない…。







出産も近づいてきたので、そろそろぬいぐるみ作りも終了近し。

今度のは、モモンガです!お腹には鈴が入ってます。

しかし、並べて点滴棒に下げてると「あー!親子になってるー!」とか言われる。
まあ、確かにエイと生地が一緒だし。なんとなく似てるが…。

「イイダさん、これは親子ですか?恋人ですか?」
と看護師さんに聞かれたが…。

「ええと、赤の他人です。知り合う機会があれば、友達にはなれるかも」

よく見てよ…モモンガだから!w


思ったよりモモンガが早くできたので、エイをもう一匹増やしてみた。
並べて下げると、大好評。

三連星にするのもテかな…。



カブトとカフェテリアに行った帰り。
前の病棟のナースステーション前を通ったら、
「あっ!イイダさんだ!」
と声がして、テルミンが出てきた。

「きゃー!エイが下がってるー!カワイー!」
までは良かったが、その後の同僚ナースへの説明が…。

「ね!ヒレの先まで綿が入ってないの!ね?」
「このシッポ、わざと捻ったんじゃなくて結果的に捻れたんだよ!わざとじゃないの!」
「この縫い目!見て!最高なのー!」

…それって、わざわざナースステーションから出てきて言うこと??(°□°;)

相変わらず容赦ないテルミンでしたorz




また点滴が漏れた。
また2日もたなかったorz

看護師さんに事情を話し、できるだけ上手な先生をお願いした。

…が。
看護師さんが連れてきたのは、『一度に二本の血管を潰す男』、ドクター・S!!
ナースステーションには他にもたくさん医師がいるのに、よりによってなぜ…。

病室全体に広がったあの絶望感は、とても言葉では言い表せぬ。

ドクター・Sは激痛とともに血管1本をだめにして、次の1本を無理くりOKにして戻っていった。
が、その針先を見て、看護師さんも私も愕然。
針が…針が…どうみてもちゃんと刺さってないΣ(°□°;)
しかし「よ、様子を見ましょう」と言って、テープで固定する看護師さん。
…まじで!?

案の定、みるみるうちに赤くなり、わずか10分で腕がどんどん膨らんできた(怖)
点滴を抜いてもらう頃には、ポパイの力こぶみたいな不自然なふくらみに(涙)

「お願い、申し訳ないけど今度はS先生以外にして」と頼んでみたら、なんと今度連れてきたのは研修医Σ(°□°;)ナンデ!?

まさか「チェンジ!」とも言えず、力なくベッドに倒れ込む。
結局、また激痛とともに1回失敗され、2度目にようやく成功。

私は今回の入院で、初めて泣いた。
痛さゆえではなく、あまりの理不尽さに(笑)!
ちょうどお見舞いに来てくれていたカブトすら、見ていられずに病室を出て行ったほどのひどさ(笑)
一体これは、私の何を試そうとしているのか!?

終わった頃には、私はぬけがらになっていた(笑)
とりあえず、この不自然な力こぶに、ポパイの錨マークを描いて、自分を落ち着かせてみた。


……少しも落ち着かぬ上に、カブトには「錨に見えない」と指摘されたorz
点滴はあと、1週間続く…。
私の心はもつだろうか?